悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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2022年の全日本プロレス

単なる愚痴です。すいません。

 2022年12月25日の後楽園ホール大会で、2022年の全日本プロレスの日程は終了しました。選手やスタッフの皆様、ファンの皆様、お疲れ様でした。今年は50周年イヤーというとこで、同じく50周年の新日本プロレスとの交流もあり、ここ数年の中では対外的にも活動的だった1年に思います。

 今年の話題は、ジェイク・リー選手に始まりジェイク・リー選手によって終わったという印象があります。昨年の最終試合における本田選手とのシングルマッチで怪我をし当時戴冠していた三冠王座の返上といった事態から、年末の全日本プロレス退団の発表まで、どちらかと言えばネガティブな話題で50周年という記念イヤーを挟み込んでくれましたね(皮肉ですよw)。

 TAJIRI選手とイザナギ選手も退団されることになりました。TAJIRI選手はプロ格DXの日記やツイッター等で離脱を仄めかしていましたし(プロレスラーとしての終活の為?)、イザナギ選手も今年から事実上大阪プロレスとのダブル所属だったわけで、この二人の選手の退団はある程度想定していましたし(イザナギ選手についてはダブル所属のままかどうかあまり読めませんでしたがw)、すんなりと受け入れることができました。ただ、ジェイク・リー選手の退団も仄めかされていたとは言え衝撃が強く、全日本プロレス所属ラストマッチが終わってからもまだ心の整理ができないというのが正直なところです。折角、宮原健斗が言う元祖NEXTREAMの四人がトップ選手となってリング上に揃ったというのに!、ですよ。

 TAJIRI選手は若手への指導や練習のほか、海外選手とのパイプ役を期待されての入団だったと思うのですが、運悪くコロナ禍とぶちあたり、ギアニー・ヴァレッタ選手やフランシスコ・アキラ選手に続くような選手の発掘、ルートの開拓ができなかったのはTAJIRI選手としても残念なことだったのかなと推量します。

 そんなネガティブさを追い払うように宮原健斗の孤軍奮闘が目立った一年でもありましたが、宮原健斗への依存度が強烈過ぎることも改めて露呈してしまった一年でもありました。折角、史上最年少で青柳優馬選手がチャンピオン・カーニバルを優勝したんだから、今年は一気に青柳優馬選手の激推しでよかったように思えるのですけどね。兄上の持ち上げはチャンカンだけでしたよね……。

 宮原健斗は凄いし素晴らしいですが、どうしても彼に頼ってしまうという流れが今年も断ち切れなかったのは、まだあと2年か3年程度なら大きな問題は顕在化してこないと思いますが、5年後くらいの次の世代となったときにボディブローのように効いてくるでしょう。いや、一発KOパンチ並にいきなり大ダメージを喰らうかもですね。

 50周年記念イヤーの目玉となる日本武道館でのビッグマッチは、宮原健斗諏訪魔という一戦に落ち着きました。ファンの間でもこの対戦は賛否両論(というか否が多いかった印象です)がありました。私も、ここは宮原健斗青柳優馬、又は宮原健斗ジェイク・リーの対戦にすべきだと思っていましたが、蓋を開けてみれば、宮原健斗諏訪魔という一戦でよかったと思い直しました。

 全日本プロレスファンに対しては宮原健斗青柳優馬か、青柳優馬ジェイク・リーという対戦がよかっただろうし、プロレスファンに対しては宮原健斗ジェイク・リーという対戦がよかったように思います。ただ、プロレスには興味がない層にも届けたいという思惑を汲み取ると、宮原健斗諏訪魔という一戦が、しかも王者である諏訪魔選手に挑む挑戦者の宮原健斗という構図での戦いが掴みがいいという判断だったのでしょう。王座防衛よりかは王座奪取の方が観客の熱量は上がるでしょうから。諏訪魔選手は怪物キャラだし、一応宮原健斗は主人公キャラですから、余計に(笑)。

 今年の最終戦のメインに出場した新日本プロレス所属で全日本プロレスのOBであるタイチ選手から辛辣な試合後コメントを出されてしまっていますが、私は全くもってそのとおりだなという感想です。資金力の差があるとは言え、ならもっと工夫しろよっていう部分が数年前からほぼ進歩してしないし、対策もしていないように見えるからです。

 私が本格的に見始めた2015年の後半からの全日本プロレスは、それまで報道等でしか知らなかった全日本プロレスのイメージとそんなに変わりませんでした。それは、ファンを顧みない文化がある団体だな、というイメージです。

 勿論、選手からはファンを大事に大切に思っているのは伝わってきます。ただ、全日本プロレスというプロレス団体全体のパッケージ(企業全体)で見ると、ファンよりもスポンサー、タニマチの方にいつも視線はあるなというイメージです。それに、特にスポーツ系のスポンサーやタニマチ系の方々は自分も目立とう、前に出ようとすることが多いので余計にそういうイメージになってしまいます。

 弱小金欠老舗団体にとって、スポンサーやタニマチは大切なものや大事なもの以上の存在であり、スポンサーやタニマチが興味を失ってしまうと団体(会社)自体の存続が危ぶまれますし、過去に何度かあった同様の危機が悪い意味で影響しているのか、団体内にファンよりもスポンサーやタニマチ重視という意識が文化として強く根付いてしまっているのだろうと推測します。

 お金がないと何もできない社会なのが現実なので、そういう意識は団体としては当然なのですが、それならもういっそのこと会員制のプロレス団体にして、年間最低でも300万円以上は出せる人にのみ全日本プロレスの試合を提供しますという方向に変えればいいのにとも思います。100人くらいいたら団体経営もなんとかなりそうですよ。わざわざ興行を世間一般に公開して、こんな文句や愚痴ばっかり言うファンを作る必要なんてないじゃないですか(苦笑)。

 私が今年、全日本プロレスに関して使ったお金は、全日本プロレスTVやら会場観戦等を含めて精々5万円程度です(数年前までは20万円から30万円くらいだったような、えっと交通費は除くw)。そんな程度の奴がファンを重視しろなんて叫んでも、団体としてもどうしようもないですよね。ファンの数が多ければいいけど、数年前からファンの数が増えるどころか減っているであろう現状では、余計にスポンサーやタニマチを頼ってしまいますよね。

 2015年9月、全日本プロレスを久しぶりに生観戦したとき(後楽園ホールでの観戦が初めてでしたね、このときは)、大昔に比べると確かに観客の数は減っているよなと思いました(翌日観戦した新日本プロレスとの差も歴然でした)。そこから2年、3年と経つうちにもっと減ってしまったという印象が強くあります。2015年当時でも団体存続が危ぶまれる客入りだったのに、結局、2016年だけ宮原健斗効果で一時的に客足は増えたものの、宮原健斗一人だけではどうしようもなく、徐々に客入りが戻り、悪くなっていく様を一ファンとして見ておりました。そんな中でのコロナ禍でファン離れが加速したようにも思えます(最近の会場の客入りを鑑みても)。

 スポンサーやタニマチの方には全日本プロレスを支えていただいている感謝はあるものの、興行団体としてそういう状態が常態化していいのかという不安感は拭えませんし、ファンって一体どういう存在なのかという不信感を増大させる要素ともなります。

 先がないようなことばかり書いてしまいましたが(このまま行けば確実に先はないですけどねw)、今年入団した安齊勇馬選手という希望があります。東スポプロレス大賞新人賞をデビューから3ヶ月で受賞した、誰もが認めざるを得ない逸材がいるのです。輝かしい未来への大切な存在です。超イケメンだし(人前に出る仕事では大事な要素)、対戦相手に向かっていく気迫は新人離れしているし、試合もこれまた新人離れしてドタバタしていないですしね。来年は安齊選手を中心として、先に書いたような悪しき文化を一層、というのは難しいかもしれませんが、徐々に排除していってほしいです。やはり、興行団体はファンあってこそでしょう。

 私がもし全日本プロレスの株主、オーナー、経営者なら、2023年は以下の展開にします。

<1月から3月まで>

宮原健斗三冠王者のまま2回前後の王座防衛

◯安齊勇馬選手をシングルではGAORA TV、タッグではアジアのそれぞれの王座戦に絡める(戴冠はしなくていい)

◯ノムヤギタッグが諏訪魔&KONO組が保持する世界タッグに挑戦し王座奪取するが、初防衛できずに王座陥落

 

<4月から8月まで>

チャンピオン・カーニバル青柳優馬選手が連覇、その勢いのまま宮原健斗から三冠奪取し、1回程度防衛

◯7月頃に石川修司選手に敗れて青柳優馬選手は三冠王座から陥落

 

<9月から12月まで>

◯9月の王道トーナメントで青柳優馬選手が優勝し、そのまま三冠王者である石川修司選手にリベンジし王座強奪、その後2回程度防衛

世界最強タッグリーグ戦は青柳優馬選手&野村直矢選手のノムヤギタッグが初優勝するが、公式戦で宮原健斗のタッグチームに敗れていることから(青柳優馬選手が宮原健斗から直接取られる)、青柳優馬選手対宮原健斗の対戦による正月の後楽園ホール大会での三冠王座戦が決定

 

 安齊勇馬選手には2023年はシングル、タッグの経験をより積んでもらうということで、手始めにシングルではGAORA TV王座、タッグではアジアタッグ王座を軸にして、2024年の上半期くらいには三冠初挑戦、暮れあたりに初戴冠という流れがいいように思います。

 ジュニアヘビー級は青柳亮生選手とライジンHAYATO選手がいれば来年は安泰でしょう。そこに佐藤光留選手がスパイスとして絡み、井上凌選手の成長物語をぶつけていけば面白くなるのではないでしょうか。

 新日本プロレスも始めましたし、コロナ禍の最初の頃に全日本プロレスも行っていましたが、全日本プロレスTV用の配信マッチ(道場での試合)があってもいいと思います。週に2試合、しかも若手中心でいいのです。たまに、トップ選手がタッグで登場するくらいで。特に安齊勇馬選手には経験というか、試合感を養っていってほしいので、それなら試合するのが一番だと思うのです。選手としては観客がいない場での試合には抵抗があるかもしれませんが、もうそんな価値観を持っている時代ではありません。道場を使用すれば費用もそんなに掛からないと思いますし。

 最後に来年の宮原健斗のタッグパートナーは誰になるんだろうか。大日本プロレスの野村卓矢選手とのタッグはお正月まででしょうし。ヨシタツ選手とのヨシケンタッグ再結成でもいいし、安齊選手と組んでみるのも面白いかもしれません。つか、ヨシタツ選手も退団すると思ってました。ごめんなさい。ついでに、大森北斗選手もジェイク・リー選手を追いかけて退団すると思ってました。重ねてごめんなさい。来年もよろしくお願いします。