悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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バトルシップ

※かなりネタバレしてます。

 


何ヶ月も前から映画館で予告編が流れていて、面白いのかどうか微妙やなぁ、でも観たいなぁと思っていました。そして、これがボードゲームの「バトルシップ」を基に映画化されたものだと知って、艦隊戦をやるのか、でも、予告編はエイリアンというか宇宙船っぽいのが出て来てるけど、ゲームもそうだったっけ?という思いに耽るにつれ、段々と嫌な予感(I have a bad feeling about this.)がしてきてたんですが、いやー、ものごっつ面白かったです。

最初は、あれ?青春映画が間違って上映されてるのかと思わせる感じで、あちゃちゃ、これはやってもうたんちゃうかな、なんて思っていたら、宇宙船が飛来してからはもう怒濤の展開で、艦隊戦はあるわ、エイリアンとの殴り合いはあるわ、サッカーはあるわ(え?)、銃撃戦はあるわ、マスク被るわ、とかとかもうてんこ盛りで、最後まで飽きずに、画面にのめり込みましたよ。

浅野忠信氏が出演されているのですが、『マイティ・ソー』みたいに顔見せ程度だよな、恐らく途中で死ぬよな、なーんてことを思っていたら、メインだったのもびっくり。見せ場もあって、おいしい役でした。主人公のライバル的な位置付けで、主人公と一緒に戦うし(トイレバトルあり、意味が違うけどw)、主人公を助けるし、かなり前面に出てました。主人公以外のメインの中では一番画面に出ていたと思います。途中で、主人公を助けて死ぬのかなって思わせるような展開もありましたが、無事に最後まで生き残ります。

そうそう、『プレデターズ』の日本人のヤクザ役の人よりも、劇中では目立っているかもしれません。活躍度は同じくらいかなぁ。あっちは、タイマンでプレデターを一匹、引き分けですが、倒しますもんね。こちらは、宇宙船を二隻沈めるし。まぁ、互角かな(何の比較やねん)。

突っ込みどころも当然の如く用意されているのですが(違)、こういう何も考えずに楽しめる映画には必要な要素なのですよ、えぇ。何で、博物館になっている戦艦ミズーリに実弾が用意されてんねんとかね(笑)。物騒やないかいな。マジで用意されてんねんやろか。

エイリアンは、日光が苦手なのでフルアーマー状態で登場してるのですが、最初はぼんやりと目だけが見えるんですが、それが人間ぽかったんで、エイリアンじゃなくて未来から来た人類かなって思ったら、そうじゃないんだぜ!べいべー!っていうのもツボりました。この映画に、そんな捻りは必要ないですよね、うんうん。

最初は圧倒的だったエイリアン軍団も、不意を突いたからこそであって、日米合同軍が本気出したら意外と脆かったのはちょっと残念だったかなぁ。もうちょっと強かってもよかったようには思いました。

それから、北朝鮮の陰謀だとか、中国やロシアの兵器とちゃうんけとか、平然と他国を名指しで挙げているのにはびっくりしました。いいんかな……。

結局は、アメリカ万歳、軍隊万歳っていう映画なんだけど、そういうことを忘れて楽しめる作りにしているところは、流石です(←ちょっと嫌みな書き方してます)。退役軍人軍団の横並び甲板練り歩きはかっちょよく撮り過ぎだろ(笑)。

深読みすれば、この映画で日本人と日本の海上自衛隊が活躍するという展開を挿入しているのは、プロパガンダな部分もあるとは思うので、観終わった後に手放しで喜べない自分がいたことも事実ではありますが、少なくとも、観ている間は久し振りに手に汗握る戦いを観れたので、満足です。

あ、エンドロールが終わっても映画館から帰らないでね。チキン・ブリトーっておいしいのかな。