悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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さらば、愛の言葉よ

監督:Jean-Luc Godard

シネ・リーブル梅田で3Dで鑑賞
シネマート心斎橋で2Dで鑑賞

 3Dと2Dの両方で観ましたが、音楽で例えると、ゴダールのベスト盤って感じでした。特に、商業映画と決別して以降のものを中心に集めたっていう。「みんなは初期のベスト盤が欲しいのに」っていう状況下で発売した感じ、というのも付け足しておきます。

 3Dの方は、ファンの意見をあんまり参考にしなくて、つーか無視して(笑)作ったベスト盤って感じで、そのベスト盤を売るためによく収録される新曲って部分が3Dに該当するんじゃないかなーと思いました。

 2Dの方は、高速道路とかのサービスエリアとかで売ってる、これって歌手本人やレコード会社が許可したんかなっていう感じのベスト盤っぽいやつっていう印象でした。

 この映画は3Dで観ないと意味がありません。2Dでしか上映していない映画館には悪いですが、そう思います。

 そういう意味では、ゴダールはやっぱ凄いのかもしれない。

 で、特に暗喩も何もないですよ、この映画。多分。(笑)

 作った張本人であるゴダールですら、意味は分かってないというか、そんなことどうでもよかったんだと思う。3D映画を作りたかった、ただそれだけだったんじゃないかなー。

 「ちょっと耄碌したんじゃないのか、ゴダールよ」って思ってしまったのも事実ですが、映像の斬新さは凄かったです。これがなかったら、凡作以下の大駄作ですよ。

 政治的思考は、60年代くらいで止まったままのような感じですが、それはゴダール自身がアップデートされていないのか、政治自体がアップデートされていないのか、それとも両方なのか。そこら辺りを掘り下げてたら、もう少し面白くなったのかもしれません。いや、ならなかったかな……。