悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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はじまりのうた

ネタバレはちょっとしてるかもしれませんが、ベタ褒めしてます。



公式サイト:


映画『はじまりのうた』公式サイト || 2.7 sat. シネクイント、新宿ピカデリーほか全国Roadshow



原題:Begin Again
監督&脚本:John Carney
出演:Mark Ruffalo、Keira Knightley、James Corden、Hailee Steinfeld、Adam Levineほか

シネ・リーブル梅田で鑑賞



 映画の最初のシーンから、ボクはこの映画が好きになるって分かりました。えぇ、ハッキリと分かったんです。

 『カノジョは嘘を愛しすぎてる』でも感じた、「ボクはこの映画を観たかったから、映画ファンをやってたんだ」っていう感情を、また違った形で味わうことが出来るなんて。ボクは、本当はかなり幸せなのかもしれない。

 予告編を偶然観てしまったときから、もう大好きになる運命だったのかもしれません。そのときから、なんか予感があったんだよなぁー。結果論だけど。

 マーク・ラファロが、落ちぶれたプロデューサー兼レーベルの元オーナー役なのですが、彼は主演のキーラ・ナイトレイをサポートする役に徹してるだけかなって思ってたら、なんと彼女とのダブル主人公っていう扱いでした。

 他のメイン級の出演者のクレジットが一人ずつなのに、マーク・ラファロキーラ・ナイトレイは二人同時でしたしね。

 物語は、マーク・ラファロのお話と、キーラ・ナイトレイのお話を交互に展開させて、時々二人のお話が合体してって感じで進みます。

 まぁ、お話はありがちでシンプルだし、人間模様を深く描いているってわけでもないので、かなりスッキリとした印象があります。

 でも、音楽が、というか、音楽のジャンルとかじゃなくて、音楽をやることで街が真珠の景色になるというテーマがかなり深いので、重みがないってわけじゃありません。そこを感覚的に分かるかどうかが、この映画の好き嫌いを分けるポイントかもしれません。

 キーラ・ナイトレイのCDを作るために、色々な音楽家を集めて、街のあちこちでゲリラ録音を繰り広げる様が、本当に本当に素敵なのです。羨ましいのです。輝いているのです。ボクもやってみたいよー。

 原題は『Begin Again』ですが、邦題の『はじまりのうた』というのも言い得て妙だなと思いました。

 ボクは、「再生」とか、「再出発」「また歩き始める」っていうよりかは、これからも自分の足で自分の道を歩いて行こうと決心した二人の物語のように捉えています。まぁ、再出発とかとどうちゃうねんって言われたら、感覚的なことで、言葉にはなかなか出来ないのがむず痒いのですが。

 マーク・ラファロが、ギターを弾き始めた娘をレコーディングに参加させて、いいギタリストになるよって娘に言うのですが、そこは流石に親バカだよ。(笑)

 iPhoneから流れる同じ音楽を、二人がイヤホン(ヘッドホン)をセパレートタイプで分けて聴きながら、街を歩くデートをしたい。あれは良かった。iPhoneで同じ音楽を、イヤホンを片方ずつはめて聴くっていうデートはしたことあるけどね。あのデート方法は思い付かなかった。