微妙にdisっていますが、結構気に入りましたよー。
かなり病んでる主人公と、周りの少し病んでる人達との、心の交流というか、傷の舐めあいというか、慰め合うという映画でした。予告編を観て、好きになりそうな映画かなって思っていましたが、はい、好きになりましたね。
生活臭がまるでしないというのも、こういう映画ではどうなんかなって思いましたが、心の微妙な変化を表現する丁寧さが逆に浮き彫りになったような気もします。でも、結局、映画の最初と最後であまり大きな変化や決心をするわけでもないので、ほとんどの人は、だからなんやねんって思うかもしれへんなぁとは思いました。
それと、色々と横槍があったのか、バックに流れる音楽で語ろうとしたり(映画なんやから映像とかで語ろうよ)、よく分かんない場面があったりと、ブレというか、とりま要望に応えましたよって感じが漂っていたように思えます。
時系列もかなりイジっていて、大きくは高校生の時代と現在の二つの時間軸なんですが、現在はおそらく時系列で流れていってるのですが(あまり憶えてないよw)、高校生の時代は時系列に沿って描かれてないんですよね。
内容的には単純なお話なので、それによってこんがらがることはありませんが、気持ちが時々途切れてしまうような感覚はありました。
高校生の時代に慣れて、浸りはじめたら、現在に場面が切り替わるとか、その逆とか。意図的なもので、期待している効果にボクが乗れなかったというだけなのですが、ちょっとそのあたりはモヤモヤ。
とまぁ、少しdisってしまいましたが、パンフレットを買うほどには気に入りました。何度か観たら、より深く味わえるような映画かもしれません。