悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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8月20日、21日プロレス連続観戦記

 8月20日(土)は神戸サンボーホールにて全日本プロレスの神戸大会、21日(日)はエディオンアリーナ大阪第二競技場で全日本プロレスとプロレスリングランズエンドとの合同興行を、連続観戦してきました。ほぼ3か月ぶりのプロレス生観戦となりました。楽しかったです。

 20日の神戸サンボーホールは初めて訪れる会場で、神戸も久しぶり、プロレス観戦も3か月ぶりということで、かなり興奮していたように思います。この日は、GAORA TV王座、アジアタッグ王座、世界タッグ王座の3つのタイトル戦のほかに、復帰間もない諏訪魔選手とゼウス選手のシングルもあるという、盛り沢山な内容でした。

 GAORA TV王座は、1年前に同じ会場で王座決定戦を戦った中島洋平選手とビリーケン・キッド選手の対決で、挑戦者のビリーケン・キッド選手が王座を奪取しました。最近のGAORA TV王座は中島選手が獲ったり獲られたりを繰り返していて、もうリマッチはお腹いっぱいなので、正直に言いますと、当面はGAORAを追い掛けるのをやめてほしいなぁ、中島選手のファンには悪いですが。というか、世界ジュニアに標準を絞ってほしいですよ、中島選手には。

 

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 アジアタッグは、青木・佐藤の通称変態自衛隊チームに、広島のダブプロレスのレイパロマ選手とフリーの内田祥一が組んでの挑戦となりました。最初は、挑戦者チームというか、レイパロマ選手がかなり緊張してるのかなと思うような動きでしたが、徐々になれてきたのか王者組を追い詰めはしましたが、最後は仕留められてしまいました。でもね、ボクの心は掴みましたよ、レイパロマ選手は。汗付きのブロマイドも買ったし、ツーショット写真も撮ってもらいましたもんねー。

 

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 メインとなった世界タッグは、王者組が関本・岡林という大日本プロレス所属の選手、挑戦者組が秋山選手とこれまた大日本プロレス所属の橋本大地選手という、全日本プロレスでの試合なの?って思うような組み合わせでした。試合は大地選手が頑張りましたが、最後は力尽きてしまいました。そして、リング上には、関本、岡林、大地の三人の大日本プロレスの選手が。もう完全に全日本プロレスは乗っ取られてしまったかのような風景でした。全日本プロレスのファンとしては、かなり複雑な心境ですよ。どうしてとっとと秋山選手は戻っていったのか。若手に説教垂れる前に、自分の行動もどう観客には映るのか考えてみよう。

 

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 諏訪魔対ゼウスは、復帰間もないということもあってか、諏訪魔選手の動きの質がかなり落ちているのが一目瞭然で、試合中に腰も痛めたようでさらに動きが悪化。これはゼウス選手の勝ちかなと思ったのですが、諏訪魔選手の逆転勝利。タッグでフォール負けしていることの借りを返した形となりましたが、ここはゼウス選手に勝たせてもよかったと思います。王道Tの一回戦で宮原選手とあたるので、ゼウス選手に負けるというのはダメだったんでしょうが、それならそういう試合を組むなよなとも思います。なんか、ゼウス選手を体のよいジョバー扱いにするのはどうなんでしょうね。大森選手くらいキャリアと実績があれば格は落ちませんが、まだまだゼウス選手はトップとの格を埋める立場の選手ですしね。大阪プロレスでの実績、世界タッグ戴冠、チャンカン準優勝という道のりを歩んでいますが、特に全日本プロレスでの世界タッグ戴冠、チャンカン準優勝の意味が薄れてしまってきていませんか。

 

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 21日は崔領二選手率いるランズエンドとの合同興行ということで、エディオンアリーナで行われるいつもの全日本プロレスの会場風景とは違った印象で、少し豪華さを演出されていました。試合もいいカードが揃っていたし、迫力もあったし、興奮したし、面白かったのですが、興行という面では淡々と試合を消化していただけで、色々なものが融合していなかったような印象を受けました。

 

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 ノーフィアーの復活にしても、試合は面白かったのですが、休憩明けに組まれた試合なのに、休憩がもうすぐ終わりますよアナウンスのあとしばらくして唐突にテーマ曲が鳴って始まったりとか、その前にもうちょっとなんらかの演出があれば、もっとノッていけたのにと。

 

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 メインは、三冠王者の宮原選手が石川選手と組んで、秋山選手、崔選手のコンビと対戦。27日(土)の全日本プロレス名古屋大会で、宮原選手の三冠に挑戦する崔選手は、20日の神戸大会もでしたが、この日の試合でも宮原選手に激しい闘志で向かっていきます。試合は、那智の滝が宮原選手に決まり、崔選手が勝利しました。

 ランズエンドの興行でもあるのと、三冠防衛で星を返すということで崔選手の勝利となったと思うのですが、ちょっとやる前に結果が見え見えだったのだけは残念です。別に最初に結果を決めてるから面白くないってわけじゃないのですが、それは観客にはわからないようにするから面白さが出るものだと思うのです。試合は白熱してて面白かったし、不満というほどではないんですけどね。

 宮原選手に挑戦する選手が、前哨戦で宮原選手から直接勝つという展開を最近は多くやりすぎているようにも思えます。それはそれで燃えるのですが、宮原選手は強いというイメージをファンに抱きにくくするという悪い側面もあります。今後は、そのあたりを強化していった方がよいように思うのですが、いかがでしょうか全日本プロレスさん。

 秋山選手との前哨戦での勝ったり負けたりの繰り返しは燃えましたよ、確かに。でも、それは前哨戦の数が多かったからというのもあります。崔選手との場合は少ないですし、大森選手、関本選手、真霜選手(とは引き分けでしたが)とそのパターンを繰り返しすぎというのも、そろそろファンは飽きてきてるというか、慣れてきちゃうんですよ。昔からある手法ではありますが、連発するのは今の時代はどうなんでしょう。

 ただ、最近の全日本プロレスでいいなと思うのは、ジョバーが必ずしも負けるという展開にならない試合があるところです(SUSHI選手以外)。宮原選手と秋山選手とか、きちんとトップ選手同士で決着があるというのはいいことだと思います。観客にも、この試合はどうなるんだろうっていうドキドキ感を提供できると思いますし。

 話は変わって、神戸大会も合同興行も観客数を水増し発表するのはどうなんでしょう。神戸大会は実際に席数を数えましたが、それよりも多い人数の発表でした。551人の発表でしたが、実際には多く見積もっても500人はいませんでした。合同興行も765人超満員の発表でしたが、南側の席は空席が目立ちましたし、神戸大会よりも観客数は多かったとは思いますが、それでも600人程度の入りだったと思います。満員って席数が埋まって初めて満員だと思うのです。超満員は立ち見が多く出てっていう状態だと思うのですが、そうではありませんでした。合同興行の方は、スポンサーとか選手の取り置きとかで実際には売れていたけど、買った人は来なかったのかもしれませんが。それはそれで寂しいですね……。

 こういうのって、見栄というよりも嘘じゃないのかとボクは感じてしまいます。そして、その場にいた、全日本プロレスの興行に参加して楽しんでいた自分を否定されているような気分になるのです。そこにいた自分の存在が恥ずかしく思えてしまうのです。だから、大きな水増しはしないでほしいです。全日本プロレスをこれからも観戦したいと思っているので。観客が少ないのは現実なので仕方がないじゃないですか。だからこそ、大勢の観客を集めることができるように作戦を練っていくのが企業のやることでしょう。そこに嘘を加えてしまったら、ずっと嘘をつきとおさないといけなくなるんですよ。

 なんかこのままでは暗く終わってしまいそう(笑)なので、ちょっと方向転換を。不動力也選手を初めて見ましたが、かなりいい選手だと思います。今はジョバーの役割の選手ですが、どんどんとトップどころを喰らう選手になっていってほしいなぁと思いました。それだけの迫力と説得力はあると思います。って、不動力也選手ってゼロワンにいた黒毛和牛太選手なのかー。

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