悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

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ディストピア パンドラの少女

ネタバレしています。disってはいない、かな。

 

 

 

 

 

 邦題がネタバレしてるっちゃーしてますね。まぁ、だから何って程度ですけどね。一応、感染系のゾンビ風映画で、感染者達は劇中では「ハングリーズ」と呼ばれています。無駄にかっちょええ呼称だ(笑)。ゾンビ風と書いたのは、死者ではないというか、死んだらなるっていう系統じゃないからです(おそらく)。噛まれたら、傷の度合いにもよりますが、数秒から数分でそれに変化してしまいます。

 

 実際にあるキノコ(どんなものだったかは失念、公式サイトによるとタイワンアリタケ)が原因で、人類のほとんどが人を喰らう思考能力の低下したハングリーズになった世界(マタンゴみたいだ)。この世界の描き方はよかったです。プリピャチ(チェルノブイリ原発事故のあった付近の閉鎖された都市)でもロケをしたみたいです。こういう映画には、確かにあそこはうってつけのロケーションポイントかもしれません。

 

 母親が妊娠している状態で感染して生まれた第二世代の子供達からワクチンを作ろうとしている軍や科学者達。母親が妊娠している状態で感染ってブレイドかよ(笑)。というか、この映画、色々と新しい試みをしているように見せかけて、色々な古くからあるものを組み合わせて新しいものとして提示しています。

 

 第二世代のお子さん達は、一見ごく普通の人間のようにお話もしますが、食べるのは虫(ゴカイだったかな)だったり、人間が肌と肌の触れ合う距離程度に近付くと匂いが誘引となるのか興奮状態になり本能のままに活動するハングリーズに変化します。そのため、人間はブロッカージェルを皮膚に塗って、ハングリーズを刺激しないようにしています。日焼け止めクリームを塗るみたいなものです。

 

 一応、主人公ポジの女性教師が、マッツ・ミケルセンに似てるんですよ。で、情が深いのはいいのですが、それによって多数の人が迷惑になるかもってことまでは頭が回らない、リアル世界では厄介な人とレッテルを貼られるタイプです。

 

 主人公達のいた基地がハングリーズの襲撃に耐え切れずに崩壊。主人公達はロンドンを突っ切って別の基地(ビーコンという基地、ここが本拠地なのかな)に向かいます。この逃避行は、画面は凄く面白かったのですが、お話の転がり方がちょっとテンポが悪かったというか。この映画は、テンポをよくするために人間関係とか人間模様を結構軽く描写しているのですが、だからこそ、テンポが悪くなるとスッカラカンになってしまうんですよね。

 

 パンドラの匣には災難とか色々なものが入っていましたが、最後に匣の中に残っていたのは希望でした。この映画でも人類で生き残ったのは女性教師だけでした。これは第二世代の少女メラニーにとっての希望が女性教師であり、ハングリーズがこれから生きていくための教育(=希望)を与えるために匣から解放されずに残されてしまったっていう解釈でいいのかなー。

 

 ハングリーズが植物化?(胞子化?)して、大木となり、そこから胞子を撒き散らして人類全員ハングリーズ化してやるぜっていう設定は面白かったです。でも、人間が全員ハングリーズ化したら、人間を喰えなくなるよって思ったのですが、動物ならなんでもいいみたいだったから、逆に人間からの進化というか変化という扱いだったのかもしれないですね。