読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2016©りょんりょん) ※映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。

オンリー・ゴッド

かなーりネタバレしています。






きちんと理解出来ていないし、受け止め切れてないし、咀嚼も全く出来てないけど、かなりお気に入りの映画となりました。

『ドライヴ』でもタッグを組んだ、主演ライアン・ゴズリング&監督ニコラス・ウィンディング・レフンのチームによる映画ですが、この監督が、恐らく、今、一番ライアン・ゴズリングをかっちょよく撮れる人だと思います。ゴズリングもそれがわかってるんじゃないだろうか。

ただ、この映画の中のゴズリング、かっちょよく撮られているだけで、母親にはなじられ、裏主人公にはボコられ(両手を刀みたいなもので切断されますし、最後は)、金で買ってる娼婦には呆れられ、いつも妄想全開の、踏んだり蹴ったりな役でしかありません。しかし、それがいいんですよ(笑)。

『ドライヴ』でも思いましたが、この監督は映画の教科書かよっていうのを撮るのがうまいなと。この映画もご多分に漏れず、映画の教科書的な有様です。映画を作ってる人は、かなり参考になると思います。演出は淡々としてますけどね。

『ドライヴ』はそれが仇になったのか、爆発して欲しいところで爆発せず、結局つまんない映画にしかならなかったのですが、この映画でも『ドライヴ』同様に爆発はしないのですが、それが今回は功を奏していて、暴力、不条理、トラウマというものがリアルに提示されてるんじゃないかなと思いました。

話自体は単純です。父親を殴り殺してしまった(母親の妄言かもしれないけど)ゴズリングがタイのバンコクに流れ着いて(多分、兄貴がヤクをそこで売買してたから)、何故かムエタイのジムを開くことになって、裏ではヤクの売買をしながら、父親を殺したこと、母親と兄貴の性的な関係(妄想らしい)のトラウマに苛まれている日常を、娼婦の存在によってなんとか自我を保ちつつ暮らしていました。

しかし、兄貴もぶっ飛んでいて、14歳の娼婦を殺してしまいました。現場にやってきたイカれたおっさん警官の指図で少女の父親に復讐させたら、怒り一直線で兄貴を殺してしまって(つか、法の裁きを受けさせろよって思ったんですが、お金持ってる米国人には罰が甘いんでしょうね)、ゴズリングが兄貴を殺した報復のために少女の父親を殺しに行ったら、父親の話に同情し見逃してしまいました。

兄貴の死の報せに母親が怒り心頭で米国から急遽バンコクに乗り込んできて、ゴズリングが見逃したことを聞いた母親は、更に怒り心頭で少女の父親を手下に殺させて、よし兄貴の死に関与した者は全滅じゃーと、イカれたカラオケ大好きのおっさん警官に戦争を仕掛けるも返り討ちにあって、ゴズリングもイカれた刃物を背中に隠すおっさん警官に、ゴズリングのムエタイジムで一方的にボコられ、それを見た母親は怖くなって米国に戻ろうとしたけど、イカれた走り方がちょっと変なおっさん警官に殺されました。

ゴズリングは母親を殺された復讐に出るのかと思いきや、イカれた屋台に拳銃を放り捨てるおっさん警官に、自らの贖罪の意図からなのか、両腕を切断されて(あれ、切断されましたよね)、グッバイトラウマ(になってるのかは不明)という流れです。

うん、こうやって書き記してみると、意味不明というか、だから何?という内容だわ(爆)。

一応ゴズリングが主人公的な立場なんですが、だんだんとイカれた小さい娘が大事なおっさん警官の存在感に喰われてしまって、そんなあまりおいしいとも言えない役にゴズリングを起用したのは勿体ないような気がしますが、ゴズリングがプロデューサーの一人として参加してるし、オレを一番かっちょよく撮れるのはレフンなんだ!っていう気持ちだったろうから、仕方がないでしょうね。

つか、ゴズリングを一番うまく撮る監督の映画で、ゴズリングを喰う存在感を示すイカれた実は武道の達人のおっさん警官は何者なんだよ、一体(Vithaya Pansringarmというお名前の役者さんです)。

ニコラス・ウィンディング・レフンという人は、映画の教科書を作らせたら天下一品だと思います。面白さはかなりありませんが……。