思いっきりネタバレしております。
梅田ブルク7で鑑賞
いきなりネタバレとなりますが、『リピーテッド』っていう邦題を付けるよりも、『浮気の代償』っていう邦題の方が良かったんじゃないですか(なわけない)。ということで、ニコール・キッドマンが、自分勝手な浮気女を熱演しています。
最後のオチへの流れは、ちょっとご都合主義的過ぎて、それまでの映画での雰囲気を悪い意味でぶち壊したような気がします。終わらせ方が良かったら、もっと満足したんですけどねー。でも、悪くはない映画です。役者陣も達者ですし。
ここから、あらすじを垂れ流し書きします。
ニコール・キッドマンは10年前に、子育てと仕事(教師)の両立が辛くて浮気しちゃいます。この相手がコリン・ファースです。あ、コリン・ファースも教師らしくて、おそらく職場不倫だったんでしょうね。
後ろめたい気持ち全開のニコール・キッドマンの様子を観て、コリン・ファースがもう正直にニコール・キッドマンの夫に打ち明けて離婚してオレと結婚という提案しますが、そこで揉めてしまって、コリン・ファースがDV野郎だったので、ニコール・キッドマンはボコボコにされて、マネキン工場のコンテナに捨てられます。
そのときのDVが元で、ニコール・キッドマンは1日分の記憶しか保持できないようになり、一度寝たら記憶は20歳前半の頃まで(結婚する前というか、夫とも付き合う前)リセットされるようになります。毎日記憶リセットなわけです。
それが原因で一人息子が参ってしまい(そりゃそーだ、母親から毎日あんたダレって言われりゃーねー)、浮気の件もありましたが、本物の夫(元になるけど)は子供を一番に考えて、4年前に離婚。
そんな状況下になったので、コリン・ファースはニコール・キッドマンの夫だと偽って、彼女を入られていた施設から強引に引き取り(偽造書類と笑顔で乗り切ったらしいw)、一緒に暮らすようになります。その理由は、ニコール・キッドマンに対する愛情(屈折してると思うけど)と、10年前の事件がバレないようにっていうことなんですよね。
ニコール・キッドマンとある日偶然出会った医師のマーク・ストロングは、当初は医学的興味から無償で治療を行うことを提案、その治療の一環で毎日デジカメに動画を保存することを依頼します。なんで、ニコール・キッドマンを知っていたかというと、珍しい症状の記憶喪失らしくて、医者の中でも少し有名で、顔を見たことがあったらしい。個人情報保護法……。命等に影響があるときはいいんだけど(それは日本の法律w)。
一番疑問に思ったのが、この渡されたデジカメ、充電の様子がなかったんだけど、いつまで電池保つんやろうか。(←要点はそこではないw)
でも、治療のお陰か、徐々にニコール・キッドマンは事実を朧げながらも、記録を元に、現在の記憶を少しずつ留めていくようになります。
コリン・ファースも、夫の振りをするのと、毎日記憶がリセットされるニコール・キッドマンへの対応に疲れもピークだったので、カミングアウトして、ニコール・キッドマンが受け入れればそのまま生活続行、受け入れなかったら、10年前と同様にニコール・キッドマンにDVというか、殺してしまおうと考えていたようです。
DV記念日に、そのDV事件があったホテルの一室に二人は出向きます。そして、遂にコリン・ファースがカミングアウト。ニコール・キッドマンは拒否します。そして、繰り広げられる過去の焼き直しとも思われるDV。
必死に抵抗するニコール・キッドマン。逃げた部屋の入り口付近の、何故かほど良い場所に置かれていたアイロンのお陰で、ニコール・キッドマンはコリン・ファースのDVから脱出し、コリン・ファースは逮捕されちゃいました。
実はニコール・キッドマンに惚れていたマーク・ストロングの粋な計らいで、元夫(全て許すよっていった感じの笑顔が卑怯だ)と息子が入院先の病室にやってきます。ショック療法みたいな感じで、ニコール・キッドマンの記憶は戻っており、息子もきちんと認識できていました。ニコール・キッドマン的にはハッピーエンドでした。ちゃんちゃん。
つか、ニコール・キッドマンもコリン・ファースも浮気野郎なんで、二人に対して何らかの制裁が加わってほしかったですが、制裁されたのはコリン・ファースだけっていうのはなんだかなぁという終わり方でした。いや、DVはいけないですけどね。