悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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あの場所で君を待ってる

微妙にネタバレしてますし、微妙にdisっています。




 なんとなく映画館のサイトを眺めていたら、かなり好みな内容っぽかったので観てきましたが、うん、なんだろう、この「コレジャナイ感」というか、それでいいのかよという感覚。

 映画としての出来もいいとは言えないのですが、出来の悪いものほど好きになってしまうとかあるじゃないですか。この映画はそれですね。

 物語は単純ではあるのですが、なんかどうでもいいような要素を叩き込んできて、無理くり難しい内容にしようとしているフシがあったように思います。

 ヒロインの祖母(実は父親にとっての叔母・伯母)は、1940年代後半にヨーロッパに絵画の勉強で渡っていたのですが、第二次大戦の余波で国(中国出身です)の親元からの送金が途切れたことからプラハに住むことにし診療所で働くことになったのですが、ゲシュタポによって妻子を殺されていた診療所の医師とフォーリンラブっちゃうのでした。その医師と中国に移り住もうとしたその時、医師の妻が生きていることが判明しました。ヒロインの祖母は結局は自分だけで中国に帰ったのでした。

 ヒロインは、婚約者に結婚直前で婚約破棄されるは、祖母は死ぬわで、傷心を癒やすために学生として祖母が昔に住んでいたプラハにやってきます。それには、1979年に祖母宛に届いていた医師からの手紙の存在もありました。その医師にできれば会いたいと思うのですが、なかなか直接的な行動に出ません。そして、プラハにはセレブな中国人の方々も多く、その一人とフォーリンラブっちゃうのでした。

 色々とあって、一年間の留学期間も終了しましたが、ヒロインのフォーリンラブもうまくいきそうで、めでたしめでたしで終了。なのはいいんだけどさ、ラストの場面で、ヒロインと主人公(この役の人がトップクレジット)がキスをしているところを空撮しているのですが、背景が横に移動してまた二人がいたところに戻ってきたときには、若い頃の医師と祖母のキスシーンになるのですが、それがまた最初はぎこちないのになんか肉厚的になってくるという、それまでの映画の雰囲気に合わないような感じになってるし、そもそもなんでその二人に変わるのもわかんねー。

 最もハテナだったのは、エンドロールで昔のジャッキー・チェンの映画みたいにNG集が流れるんですよ。しかも、バックに笑い声まで入れられて。おいおいおいおいおい。ラストのリチャード・マークスの「RIght Here Waiting」のカバーはよかったけど、雰囲気が台無しなんだよ。と、この映画はほんまにどの方向を向いていたのか、かなりな謎です。