ネタバレもしてませんし、disってもいません。
やっと観ました。うん、素晴らしい映画です。鼻をすするお客さんがかなり多かったです。過度にエモーショナルならずに、淡々と描いていたのがよかったのではないかと思います。ただ、最後に映画のタイトルが出て泣かせにかかるのですが、そこだけ、この映画のテイストに違っていて、日本の映画でよくある感動させよう、泣かせような映画になってしまったのが残念。マジで泣きそうになってた気持ちが吹き飛びましたもん。まぁ、大人の事情でそうせざるを得なかったんでしょうけどねー。
で、この映画、かなり不穏な空気を感じたのも事実。佐藤健は最初は悪人顔で、張り詰めたような雰囲気だし。土屋太鳳が意識不明でベッドの上のときは、そんなリアルっぽい描写でいいのかっていうくらい体当たりだし。顔パンパンでちょっと怖かったですよ。
脇役も曲者が揃えられていて、北村一輝をはじめ、杉本哲太とか、堀部圭亮とか、古舘寛治とか、薬師丸ひろ子まで、いつ、佐藤健と土屋太鳳に襲いかかるのかと、ハラハラドキドキしながら観てましたよ。実際は全員が主人公達にごっつ協力的で、悪人なんて出て来ない映画でしたけどね。襲いかかってきても、佐藤健も土屋太鳳もかなりのレベルで動けるので問題ないでしょうけど。つか、実は襲いかかってほしかったし、佐藤健と土屋太鳳に迎撃してほしかった(笑)。