※ネタバレしてます。
予告編でかなり面白そうだったので、公開初日に観に行っちゃいました。決して、アマンダたんハァハァといいたい為だけに観に行ったのではありません。
肝心のアマンダたんですが、大きなスクリーンで観た為か、肌荒れヒラメ顔全開が気になって、大丈夫かなと思ったのですが、僕の個人的な嗜好でアマンダたんハァハァ出来たので、無問題です。
違った。
前半は面白かったのですが、中盤から失速して、後半は追い上げはしたんですが、ラストの落とし方がイマイチだったので、遅れは取り戻せなかったな、と。面白かったんですが、不満も残りました。30分くらい時間を縮めた方が、テンポよく終われたように思います。あの終わり方にするのなら。
物語の骨子は『俺たちに明日はない』で(モチーフと言った方がいいのかなぁ)、そこに義賊の要素をまぶして、ゴトゴト煮込んだって感じなのですが、ちょっと煮込み具合が足りなかったですね。風呂敷を拡げ過ぎて、畳み込めなかったのが惜しいというか、残念でした。
結局、主人公のジャスティンが何をしたかったのかというか、その程度のことをしたかったの?っていう印象しかなく、軽いんですよね、行動が。
深みを与える為に用意されたと思われる父親の設定とかも、ライバル役のタイムキーパーの人と因縁があるんかなっていう思わせ振りな演出をしていたにも関わらず、結局、明らかにしなかったってことで、活かせていませんでしたし。これで、父親の設定だけじゃなくて、タイムキーパーの人も、役割的に浮いちゃってしまったんですよね。
父親のことは語りたくないっていう母親の演出はあれで十分だと思いますが、母親が目の前で時間切れで死んだことによってジャスティンの行動が決定付けされるので、父親の陰をちらつかせるのなら、きちっと回収して欲しかったですね。
アマンダたんのパパンも、一応今回はラスボスっていう立場ではあるんですが、もっと大きな黒幕というかバックの組織があるような演出がありつつも、わざとなのか回収していないので、スッキリ感がないんですよねー。続編作りたい気満々というか。でも、続編なんて似合わない映画と思うのですけどねー。
スラム街のギャングにしても、福祉センターの青年にしても、タイムキーパーの黒人の人とかも含めて、なんか、キャラを使い捨てし過ぎているというか。無駄に出し過ぎているのか。
設定は滅茶苦茶ではあるけど面白いし、前半は結構気に入っていたので、中盤からの失速が一番痛かったですね。
アマンダたんの海水遊泳シーンは綺麗でした。これだけでも、観る価値あり、とは思います(笑)。
あ、タイムキーパーの人はキリアン・マーフィーという役者さんですが、なんとなく、ウィリアム・フィクトナーに置き換えて観ていたのは内緒。えぇ、内緒ですよ。