悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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仮面ライダーBLACK SUN

少しネタバレしています。disっています。

 

 

 

アマゾンプライムビデオにて鑑賞

 

 X-MENと555と内ゲバとかを混ぜ合わせ、主役二人がハニトラに引っ掛かり、それをずっと引きずりますという内容を、雑にガバガバに展開させてしまったというお話でした。創世王の造形って、もろにオルフェノクの王に見えましたよ。

 世界観とか雰囲気は好みですが、怪人と人間の設定をもう少し整理してほしかったかな。現実世界の人間が書く物語の限界というか、現実世界では怪物はいないわけで、そういった部分での想像、想定が甘く、そこのところがしっかりと線引されて描かれていなかったように感じました。怪人の思考は人間ベースなのか怪人ベースなのかっていう部分とかね。

 本作の南光太郎って、70歳前後くらいの設定になりますよね。1972年当時が二十歳前後でしょうし、そこから50年後ですから。設定上、怪人はヘブンというエキスを定期的に接種していれば見た目の若さは保てるようですが(能力は不明、経年による能力劣化がそもそもあるのかどうかも)、南光太郎は二十歳前後の頃に一度接種した程度なのに、そこから50年後でも70歳前後の見た目ではなくて50歳前後の見た目になっているのは、西島秀俊さんに合わせたということでよろしいでしょうかね。

 物語のラスト、ヒロインがテロ組織みたいなものを作って、(おそらく)若い難民や怪人を集めて訓練しており、なんか暴力に訴えた行動を取ろうとしているところなのですが、こういう終わり方(纏め方)に賛否両論はあるとして、劇中における南光太郎から受け継いだ意志ってそういうことだっけ?という疑問は生じました。戦え的なことは言っていたと思いますが、それはあくまでも自分の身が脅かされたときに守るためにってことだったかと。広義的には自分の身を守るために先制攻撃するってこととも捉えることはできますが、信念を守るってすると、そりゃ気に食わないヤツは攻撃していいってことになりますけどね。

 

<疑問に思ったところと自分なりの解釈>

Q.疑問

A.解釈(妄想)

 

Q.創世王って何?

A.日蝕と怪人化手術のタイミングが偶然にマッチしてできた産物。あ、一番最初の怪人ということでもあるのかな。怪人を作る石とかも創世王産でしかダメってことでしたっけ。やっぱ、オルフェノクの王じゃんかよ。

Q.キングストーンってどこからでてきたのだろうか。

A.創世王のゲロ(エキス)とかでしょうか。で、全ての怪人は石を持っているようなのですが、どうしてキングストーンだけ特別なのか、どうやって生成されたんだろうか、入手方法は何かとか考えると、やっぱりゲロに落ち着く(笑)。

Q.どうしてキングストーンは特別なのか。

A.TVシリーズの『仮面ライダーBLACK』での扱いがそうだったから。なのですが妄想しますと、創世王を作る、継がせるために必要だからなのでしょうけど、生成方法が分かっているのなら量産とは言わずとも、好きなときに生成すればいいだけのように思えます。わざわざ奪い合いをしなくても。

Q.どうしてブラック・サンとシャドームーンは特別なのか。

A.主役キャラとしてそんなに強くはないけど、キングストーンを埋め込まれているからでしょう。冒頭の場面では、秘密裏に行った手術っぽい描写に見えたんですが、全くそんなことはなかったぜって感じで、周りの皆さん全員が二人にはキングストーンが内蔵されている(されていた)って知っていたようですし。

Q.ブラック・サンとシャドームーンは何故二段階変身できるのか。

A.主役特権です。えっと、キングストーンを埋め込まれて怪人化したから、でしょうね。

Q.どうして創世王を殺そうとしたのか。

A.ブラック・サンとシャドームーンがハニトラに引っ掛かったため。どうしてハニトラしたかというと、初代創世王が寿命間近だと思っていたため(50年後も生きてますけどね、生産性はかなり下がっていますが)、新しい創世王を誕生させるためにはキングストーンが必要だったから。それを持っていたのがブラック・サンとシャドームーンで、まんまとキングストーンを二人から取り出してゲットできたのに、三浦貴大さんじゃなくてビルゲニアがそんなこと知らずに暴れた結果、キングストーンが行方知れずになったのは誤算。

Q.ビルゲニアって何がしたかったんだろう。

A.分かりません。総理にずっと従えているのかと思っていましたが、精々数年間程度で、総理の思想とかに共鳴しているのでもなく、何をやりたいキャラなのかさっぱり分かりませんでしが、演じられた三浦貴大さんはよかったですね。

Q.創世王を倒すにはサタンサーベルが必要ってどうして分かったのですか。

A.TVシリーズの『仮面ライダーBLACK』での扱いがそうだったから。無理に妄想しますと、創世王になれば人(怪人)の頃の意思はなくなる又は薄れることから、誰かにトドメを刺させたいという作劇の都合で、それが何故かシャドームーンが創世王になってブラック・サンがトドメを刺すという展開ではなく、ヒロインにトドメを刺すという流れにしようとしたためと好意的に捉えましょう。次世代にバトンを渡すという視点から、ブラック・サンもシャドームーンも生き残っていては駄目だったからという理由もあるかもですね。

Q.怪人は匂いで分かるそうですが、ダロムやビシュムが内閣官僚になったとき、周りの人は気付かないのでしょうか。それとも、怪人でもOKなのでしょうか。

A.一応選挙権とかはあるようですし怪人でもOKなのでしょうけど、香水とかで匂いを誤魔化していたという設定なのでしょう。正解は、そこまで考えていなかった、でしょうけど。

Q.怪人は人間社会の中で生活していますが、どうやって(表向きには)容認されていったのでしょうか。

A.ゴルゴム党という政党の基盤にしたいため、時の権力者(総理の祖父)が強引に広めていったと推測します。1972年当時でも一応人間社会の中で生活はできていたようで、一般的にも認知されている存在でした。これまた正解は、そこまで考えていなかった、でしょうね。

Q.怪人から人の形態に戻った(と表現すべきなのかどうか)とき、どうして服もほぼ元通りになるのでしょうか。つか、人の形態から怪人に変身したとき、人の形態時に着ていた服はどうなってんねん。

A.TVアニメの『デビルマン』と同じ理屈です。あ、TVシリーズの『仮面ライダー555』のオルフェノクと同じ理屈ですね。予算と展開上の都合です。怪人態になるときは、服は怪人態の内側に引き込まれるのでしょう。皮膚の下にある状態と言いますか。

Q.南光太郎ってどうやって生活してきたんだろう。

A.必殺仕事人みたいな裏稼業をやってたっぽいですね。人◯しも請け負ってたようですね。ただ、製作陣がそういう設定を初回以降忘れたっぽい気はしますね。

 うん、やっぱ雑でガバガバだよなー。

 怪人態が着ぐるみ感全開で、今の時代では悪い意味でおもちゃっぽく見えてしまうという問題はあったと思います。ただ、創世王の造形はごっつ好き。

 それと、昔からいる怪人(始まりの村出身者)は石を埋め込まれてたんだろうけど、養殖怪人とか(エキスを注入されて怪人にされた人間)や、怪人と人間のハーフって石は体内にあるんやろうか。