悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2026©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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アンデッド/愛しき者の不在

ネタバレしていますし、かなりdisっています。

 

新宿ピカデリーにて観賞

 昔のクッソ退屈なヨーロッパ映画っぽかったですね。というか、ヨーロッパ映画だけど(笑)。西欧というよりかは東欧の映画っぽい雰囲気を感じました。

 10分程度の短編を90分にうすーく引き伸ばしたかのような内容でした。要するに中身がなかったと言いますか。シネフィルを気取る人達にはそういう意味ではウケがいいかもしれません。ただ、本当に中身がない……。

 まぁ、それでも映像は冷たい感じでよかったですし、ゾンビの造形もよかったですし、ラストの展開や、最後の場面は美しいなと思いました。だったら、そこに繋げるための工夫をもっとせんとあかんかったんとちゃうのって思ってしまうんですよね。

 映画は3つのケースを交互に描く群像劇っぽい内容で、ある日突然死んだ人が蘇るけど、意思の疎通はなかなか難しい状態でどうしようというものです。

 群像劇っぽくしたことで、それぞれのケースも更に薄味になるし、その割には無意味な場面とかも多いし。もっと制作会議に時間をかけて、何が必要なのかを精査した方がよかったかなと思いますね。

 ゾンビ映画を高尚なものにしようとする意識だけが高くなってしまって、それ以外の焦点が定まってなかったんじゃないかなと。これまでのゾンビ映画への敬意みたいなものは感じられましたが……。

 なんかね、色々と考察はできるんだろうけど、そこまでの気力が醸成されないというか、退屈過ぎてそんな気持ちにまでならない、持っていけないという言い方が正しいかな……。

 死者が蘇るということでゾンビ映画かと思いつつ、人を襲わないわ、お食事はしないわと思っていたら、最後にやってくれました。ちゃんと人を襲ってお食事します(笑)。直接的なお食事場面は描写されませんが、死者が蘇ってやることは唯一つ、人を喰らうということっていうのもよかったところです。あれ、意外とよかったところも多いぞ(爆)。

 一応、蘇った人は涙も出るし、なんとなく人が言ってることは理解してるっぽいです。制御が効かないからか、生物を屠りたいという欲求があるからか分かりませんが、クソ馬鹿力全開で子兎を握り潰して屠ったりします。また、自分が住んでいた家まで歩いて戻ってきたりもします。個体差があるかもですけど。

 日本は火葬なのでこういう自体はほぼ発生しないでしょうけど(安置所にある分くらいかな)、向こうは土葬なので、まだ腐っていない状態であれば復活するっていう設定みたいです。

 ラストは、自分(母親ですね)の幼い息子が蘇ったはいいものの、警察から逃れるために湖のほとりの別荘地に父親(息子にとっては祖父)と共に避難しますが、父親は別荘地にいた蘇った死者に戦いを挑んで逆に食われるわ(なんでわざわざ戦いを挑むねんw)、自分も息子に少し齧られるわ(ですよね)して現実に向き合えたのか、息子と一緒にボートに乗って湖に出て、その湖に息子を沈めて終わりです。この場面は美しかったですね。

 この祖父が映画の冒頭から登場するので、この家族にもっと注力して描いた方がよかったんとちゃうんかなー。