映画『シャドウズ・エッジ』と比べ過ぎてて、感想になってない疑惑。
Amazonプライムビデオにて鑑賞
ジャッキー・チェン主演の映画『シャドウズ・エッジ』のリメイク元の一つですが、かなり面白かったです。本作も映画『天使の眼、野獣の街』(同作は未見)のリメイクで、最後の空港の場面で同作の主演であるサイモン・ヤムが容疑者(なのかな)役でゲスト出演しております。
『シャドウズ・エッジ』とは大枠が同じ展開なものの、質感はかなり異なります。静かに緊張感を持って捜査が進んでいく様は本作の方がより堪能できるかなと思います。
『シャドウズ・エッジ』の感想はこちら
『シャドウズ・エッジ』との大きな違いは、疑似親子(家族)関係の設定が警察及び犯罪集団共にないこと、格闘アクションがかなり少なめ(というかあんましないです)なこと、犯罪集団のリーダーである「影」が組織全体のトップではなく単なる末端の一部隊のリーダーでしかないことという点でしょうか。
本作の「影」(ジェームズという名前だったみたい)は『シャドウズ・エッジ』の「影」よりも若く(30代後半くらい)、『シャドウズ・エッジ』の「影」と配下の双子の兄を混ぜたというようなキャラです。「影」を育てた人物がいて、その人物の要素も『シャドウズ・エッジ』の「影」には含まれています。
ジャッキー・チェンポジの監視班の班長役も、年齢的には40代後半くらいでまだまだ現役であり、監視班に配属された新人捜査官の兄と知り合い(顔見知り?)だった程度の関係性です。そうそう、新人捜査官の過去とか監視班を志望した動機といったものの説明は特になく、新人捜査官の人物像がそんなに深く掘り下げられていないのも『シャドウズ・エッジ』とは異なる点ですね。
本作を鑑賞して『シャドウズ・エッジ』は実にうまくジャッキー・チェンの映画に換骨奪胎して仕上げているなと思いました。
『シャドウズ・エッジ』を直近で鑑賞したあとなので、本作との違いも含めて楽しめましたが、かなり期間が開いてから『シャドウズ・エッジ』の内容を(いつものようにw)忘れた状態で鑑賞したとしても同様に楽しめたでしょう。
と、本作の感想には全くなっていませんね(苦笑)。
映画としてはテンポ感よく、警察が犯罪集団の尻尾を掴み追い込んでいくという大きな流れの中に「影」を特異点みたいな形で放り込み、緊迫感を持続させるという構成です。
格闘アクションもほぼ「影」が担っており、場面は少ないながらも見応えのある格闘アクションを見せてくれています。
ただ、凄くいい流れでラストの「影」との直接対決まできたのに、最後の締めに至るまでの数分間の展開が唐突に作劇の都合で急ピッチでワチャワチャし出して、これまで積み上げてきたものが悪い意味で崩れてしまったのはかなり残念。
主要キャラの班長と新人捜査官、「影」の三者も急に薄っぺらいキャラに成り下がっていったように思えて(追い詰められているから慎重さがなくなるとかいう描写なんだろうけど)、そこは最後にもう一踏ん張りして丁寧に描いてほしかったかな。決着を付けるための班長と「影」の撃ち合いの展開はよかったのになぁ。
『天使の眼、野獣の街』も鑑賞したいので、アマプラで配信されないかなぁ。