悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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スノーホワイト/氷の王国

ネタバレしていますし、disっています。



 前作の主演女優と監督が不倫した結果、監督は降板、主演女優も最終的には降板となり、元々三部作として作ろうとしていた計画も頓挫したのかな。思いっきり負の影響を受けてしまっている状況にありながら、続編が作られてしまったということにビックリです。しかも、クロニクルってタイトルにあったような気がしますので、これからも続けて作っていくという意思は変わらないのだろうか。

 前作の続きなのか、前日譚なのか、スピンオフなのかよくわからないまま鑑賞に臨んだのですが、よく考えてみたら、前作の内容を憶えてないので、そんなことはどうでもよかったのかもしれません。一応、本作の序盤が前作の前日譚で、中盤より前から後が前作からの続きとなります。

 ネタバレなあらすじを。セロンさんはスノーホワイトに前作でやられちゃいましたが、魂を鏡に封じ込めて、スノーホワイトに言葉責め(多分w)で病むくらいまで追い込みかけました。スノーホワイト陣営は、鏡を持ってたらあかんわと、聖域と呼ばれるところに持って行って封印しようとしますが、紆余曲折があって鏡は行方不明となってしまいます。

 スノーホワイト陣営の王子は、無職になってるクリヘムに鏡の捜索を依頼します。で、クリヘムですが、ソーのように強くはありません。当たり前か。でも、本作で繰り上げ主人公に祭り上げられてしまったからか、主人公補正も弱いというか、ほぼありません。普通のちょっと強い兄ちゃんレベルです。

 街の酒場でクリヘムがボコられて殺されそうになったところを、死んだと思っていた配偶者のチャステインさんが助けてくれます。生きててよかった。つか、前作の悲しみは何処へ(笑)。

 またまた紆余曲折があって鏡を探し出します。そして、その道中でクリヘムとチャステインさんがよりを戻しますが、セロンさんの妹のエミリーさんが軍隊を引き連れてやってきて、多勢に無勢の中、エミリーさんの精鋭部隊の自称最強のメンバーだったチャステインさんも実はエミリー側のままでしたということで、鏡は取られてしまいます。クリヘムもエミリーさんの精鋭部隊の最強の一人ではありました。弱いけど。

 エミリーさんは「鏡よ、鏡」と鏡に問いかけたことで、セロンさんが復活。勝手にエミリーさんの軍隊を使ってスノーホワイト陣営に戦争を仕掛けようとします。そのことに少しご立腹なエミリーさん。「私が女王なのよ」プンプンって感じです。

 エミリーさんは、不倫の結果、娘が生まれてしまうのですが、不倫相手が娘を焼き殺してしまい、それが引き金となってなんでも凍らせるという能力が発動します。実は、これはセロンさんが仕組んだことで、その娘が成長したら自分より美人になると鏡に言われてしまっていたことと、能力があるはずなのに発動しないエミリーさんにちょっと不満があったことからでした。実の妹なのに、えげつなー。

 エミリーさんはこのこともあって、征服した国のお子様を集めて訓練して自身の精鋭部隊にしていたのですが、そこには捻くれてはいましたが、愛情はあったのでした。

 ちょこちょこと展開があって、チャステインさんは実はクリヘムを裏切ってはいなくて、二人してセロンさんとエミリーさんの前で処刑されそうになります。でも、元仲間を助けるために、エリミーさんの精鋭部隊が裏切ります。セロンさんは容赦なくそういう精鋭部隊に手をかけていきますが、自分の子供に手を出されたという思いのエミリーさんは遂にセロンさんに攻撃開始。ここで、壮絶な他人を巻き込みまくる姉妹喧嘩になってしまいます。

 セロンさん対その他全員という戦いになりましたが、セロンさんは強いです。しかし、エミリーさんの捨て身の攻撃で、主人公で結構出ずっぱりなのに印象に残らないクリヘムがやっと鏡を撃破してセロンさんはあぼん。エミリーさんもお亡くなりになったことから、エミリーさんが治めていた北の国も解放されてめでたしめでたしで映画は終了でした。

 しかし、元々三部作の予定だったからなのか、どうも次回作を作りたいような気満々です。もう止めた方がいいと思いますよ。

 展開は早いので、ほぼ2時間という長さ的なものはあまり感じませんでしたが、とにかく見せ場がないというか。アクションももっさりしていて、キレがないんですよね。ラストバトルは少し面白かったですが、そこまでが盛り上がってもいない状況なので、すぐに醒めてしまうというか。

 豪華な俳優陣と予算を潤沢に使っていますが、はっきり言って無駄遣いですよ、これは。特にチャステインさんが合ってないというか、おばさん過ぎるというか。いや、役者としては申し分ないんですよ。ただ、この映画に合ってないというか。この役はほぼ無名の若手枠でよかったんじゃないでしょうか。

 それに先にも書きましたが、クリヘムがね、存在感が薄いというか。クリヘムにしても、セロンさんにしても、前作からの契約上の関係で出演せざるを得なかったんかなとは思うのすが、エミリーさんもチャステインさんも、売れっ子なんだから断っても問題ないと思うんですよね。なんで出演したんやろうか。