悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス

一部ネタバレしていますし、映画単体としての出来映えではなく、なんというか映画製作の思想的な部分をdisったりしています。

 

 

ディズニー・チャンネルにて鑑賞

 

 映画単体としては面白かったけど、もうマルチバースを扱うのは止めた方がいいかなと。製作陣もうまく扱えてないよね。マルチバースの世界は元々存在するのか、何かの基本があってそこから分裂なのか、どこまでが共通項で、どこからが分岐点なのか、先ずはこういう所から整理して、設定をかなり煮詰めていかないとあかんのんとちゃうかな。特にMCU世界で他の映画も絡んでいるのなら尚更。

 もしやりたいのなら、今のレベルではどっかのおっさんの妄想レベルなので、科学的根拠っぽいものをしっかりと土台にして、本作の1000倍くらいは徹底してやらないといけないでしょう。

 ワンダというかスカーレット・ウィッチが悪役だけど、これが別の会社で別の俳優を起用した映画なら全く問題はないけど、同じ会社で同じ俳優を起用した映画なので、これまでのキャラクターを愛したファンに対しての酷い仕打ちじゃないかなと思いますね。

 ホークアイがワンダに「今日から君もアベンジャーズだ」っていうセリフに感動した身としては、それが製作陣から裏切りの言葉に変えられるなんて、ほんとにもうね……。製作陣が絶対にやってはいけない禁忌だと思う。

 エリザベス・オルセンは足が長いし、立ち姿がカッコいいですね。

 ホラー風味があるなーと思っていたら、監督はサム・ライミですか。どうりでブルース・キャンベルが出てるはずだ(笑)。

 映画単体としての着地点や決着の付け方はいいと思う。自分の手で、一人で何もかもやりたがるドクター・ストレンジが、最後は今回のヒロイン?のマルチバースのポータルを開く能力を持った少女を励まし後を託すという展開も王道だけど熱いし(序盤にマルチバースドクター・ストレンジがその選択をしなかったのを見せ付けているので余計に)、ドクター・ストレンジが様々なマルチバースの自分自身を見ることで、自分自身を振り返り見つめ直すことができたというのも王道で熱いし。

 スカーレット・ウィットも別世界のワンダの愛に救われるという展開も、これまた王道ですがいいですね。ただ、それまでの悪行というか、沢山の人の命を自分のエゴから奪った事実は消えないし、反省すれば罰を与えられて罪を償えばいいという話でもないだろうし。そこのあたり、本作のメインの世界のワンダがスカーレット・ウィッチ(という存在)から解放されたとしても背負わないといけない十字架だけど、そこまでは本作内で贖罪されていないよねというのも引っ掛かります。MCUお得意の別映画に繋がるのかもしれませんが。