悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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青柳優馬VS野村直矢

 令和3年12月16日、野村直矢選手の全日本プロレスラストマッチの対戦相手は青柳優馬選手。青柳選手の立候補で決まりましたが、青柳選手の言うとおり二人の間には誰も入る隙間なんてなかったと思うから、この対戦カードでよかったと思う。

 野村選手はよく言われるように本当に全日本プロレスのレスラーっていう印象が強いです。特に80年代の雰囲気を感じます。なんでそう感じるんだろうか。周りが言ってるからそう思い込んでいるのだろうか。でも、そう感じてしまうから仕方がない。

 対して青柳選手は昔のNWA系の匂いがするんですよね。ダーディーファイトが得意だし、かといってテクニックがないわけじゃないし、試合運びもうまいし。

 野村選手は2年近く欠場していたとは思えない仕上がりで(欠場前と変わらなかったと思う)、動きもよく、攻めも受けも以前の彼のままでした。力強さもあったし。先日、退団を報告したときに足を引き摺っているように見えたのと、左手に力が入らないことがあるという発言もあって、かなり心配していたのですが無用でした。

 できるならば、今のこの二人のシングルマッチは三冠戦という舞台で見たかった。

 二人の試合を見ていて感傷的になったのは(好試合ではありましたが)、誤解を恐れずに言えば、秋山体制下の全日本プロレスの最終回を見せられたような気になったからかもしれません。もっと言えば、2015年下半期からの主力選手大量退団からの宮原健斗選手の躍進、宮原時代の全日本プロレスの最終回だったかもしれません(それなのに主人公である宮原選手はその場にはいないというねw)。

 それとも、青木隊長が残した最後の食事だったからかもしれません。私達はそれを食べてしまったのかも。

 彼が今後プロレスを続けるのか(このパフォーマンスは1試合のみだからできたのであって、連戦ではできないということなんだろうか)、別の道に進むのかわかりませんが、試合後のリング上で青柳選手が言ったようにまた会える日が来るんじゃないか、それを待ち続けようじゃないかと。

 宮原健斗ジェイク・リー野村直矢青柳優馬。この4人が全日本プロレスを引っ張っていくんだって思っていました。だから、なんかぽっかり穴が開いちゃってるけど、去っていく人を引き止めても仕方がないし、残る人間でこれからの全日本プロレスを作っていけばいいと思うし。でも、でもね、やっぱし寂しいよ。

 試合後のバックステージコメントで青柳選手がかなり背広組を批判しているようだけど、何かあったのかな。それが心配。