ネタバレしています。評判いいようですがdisっちゃっています。しかし、本作は映画館で是非観てほしいとは思っています。
新宿ピカデリーにて鑑賞
映画としては好みではなく、全体としては正直そんなに面白くは思いませんでしたが、ある場面では泣きましたね。これはもうね、ヒュー・ジャックマンファンは必見という場面ですよ。
デッドプールの過去作だけではなく、MCU関係全般、X-MENとかファンタスティック・フォーとかのマーベルのMCU以外の映画とか、ライアン・レイノルズやヒュー・ジャックマンが出演した映画の過去作とか、そこら辺から大ネタ小ネタ満載なので、それらの視聴は必須ではないですが、デップーとMCU、X-MENの過去作は観ておいた方がより楽しめるかなとは思います。
ヒュー・ジャックマンのウルヴァリンでもう一作、シリアスでハードなアクション主体の映画を作ってほしいなーと思いました。『ウルヴァリン:SAMURAI』のリメイクでもいいっすよ。
内容どうこうよりも、こんなビッグバジェット映画をディズニーでよくも作れたよなという驚きが強いですね。それだけでも作られた意義はあります。だからこそ、本作が大ヒットしないと今後の映画製作面で窮屈な状態に追いやられてしまうので、是非とも映画館まで足を運んで鑑賞してほしいなと思います。
マルチバース(並行世界)や時間軸をいじるのって、今の人間の能力(というか常識かな)からは取り扱ってはいけない題材なのかなと強く思うようになってきました。MCUはアースXXXとかで並行世界は当たり前ですが、どこからどう並行しているのか、並行しているのに同じ人物で性格が異なったり、行動が違ったりするのって最早同じ人物なのかと思ったり、それなのに世界の枠組みは変わらないのはどうしてなのか、でも誰かの行動でそれが変わるのはどうしてなのかという説明が全くつかないところがダメだと思うのです。
本作はそれを逆手にとって茶化してやっていますが、もうマルチバースは止めてほしいし、タイムトラベルとかの類も当分要らないっすと強く思いました。
で、本作は私の好みではないと最初に書きましたが、思い返すと大傑作だったんじゃないかなと思うようになりました(笑)。
個人的によかったところというか心の中で泣いたのは、ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンが黄色いコスチュームだけではなく、あのマスクを被るんですよ。もうそれだけで本作はOKですよ。
ライアン・レイノルズ筆頭に演じた役者さんのキャラクターへの愛情が迸った映画でもあります。チャニング・テイタムがガンビットをバリバリに演じていますし、ウェズリー・スナイプスがブレイドを再演しています、ガッツリと。これだけでも嬉しいを飛び越えています。
ウルヴァリンもデッドプールも不死身だから、二人の対決場面はマンネリというか、なんか面白味がないのが残念なところではあります。あと、まぁ、コメディ映画だからというのもあるけど、人命を軽く描きすぎっていうところもかな。でも、それはこのシリーズのテイストですしね。