悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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永田裕志選手の三冠戴冠について思うこと

吐き出したいです。吐き出させてください。

こういう匂いは感じていたんですよ。えぇ、多くの皆さんが感じていたように。一応、心の準備はしていたつもりなんですけどね。それでも衝撃を受け止めきれませんでした。

今回もツイッターで書いたことをまとめたようなものですが、ツイッターでちょっと騒いでしまって、あぁ、こういう行動が「マニアが業界を潰す」っていうことだよなと反省しております。ごめんなさい。

 

 

 全日本プロレスの2.19の後楽園ホール大会にて、宮原健斗選手から新日本プロレス永田裕志選手が三冠王座を奪取しました。永田選手はこれでプロレス界三大メジャーと言われていた、新日本プロレスIWGPヘビー級、ノアのGHCヘビー級の各王座を既に戴冠していた実績がありますので、今回の全日本プロレス三冠ヘビー級王座戴冠によりグランドスラム達成となりました。更に、三大メジャーのシングルリーグ戦である、新日本プロレスのG1、ノアのグローバルリーグ、全日本プロレスチャンピオン・カーニバルも既に制覇実績があるので、ダブルグランドスラム達成という業界初の偉業を成し遂げました。おめでとうございます。(ついでに三大メジャー団体のメインのタッグベルトも戴冠実績ありです。凄い。)

 と、まぁね、せめてさ、昨年の参戦当時の動きだったらさ、上記のように素直に喜べたんだよ(笑)。2年くらい前の動きなら両手を挙げて喜んでいたと思いますよ、永田選手は好みのタイプの選手の一人でしたからね。新日本プロレスが暗黒時代と呼ばれていた頃、奮闘していた姿をたまに見ていましたし。総合格闘技に挑戦し、当時のトップどころであるミルコ選手やヒョードル選手と試合で対峙しているのも凄いことですよ。

 ツイッターで、これまたエコーチェンバーだったり、単に自分と同じ意見しか見えていないという部分もありますが、永田選手の戴冠を喜べていない全日本プロレスのファンもかなり多いように思います。但し、客入りはここ最近では一番だったように見えますので、方向性や手法に関してはこれで正解なんだと思います。観客動員が定着すればいいのですが。

 永田選手の戴冠を素直に喜べないというのは、他団体の選手や永田選手自体が嫌いな層というのも一定数いるとは思いますが、私と同じように、今の動けない、もっと厳しく言うとホームである新日本プロレスに居場所のない選手が、全日本プロレスの至宝である三冠ヘビー級王座を、全日本プロレスの最高の選手である宮原健斗から奪取したという事実を受け入れられないというか、受け入れたくないからだと思われます。(試合内容自体は面白かったのが悔しいw)

 また、コロナ禍以降(というか、秋山選手が全日本プロレスを去ってからかな)の全日本プロレスの方向性が変わりつつあることについていけない又はついていきたくないファンもおり、全日本プロレスを運営している会社に対して不平不満が溜まってきていたという状況も拍車を掛け、それらが合わさって永田選手の三冠戴冠で一気に噴出してしまったと思われます。

 方向性については、微妙にレッスルワン化しかけた部分があったりとか(全日本プロレス基準ではジュニア体格の芦野選手の「強キャラ設定のヘビー級レスラー」としてのプッシュとかもね)、この前の電流爆破のアジアタッグとかも含めて、従来のファンが期待していないことをやろうとしていたように思えました。

 プッシュしないといけない選手をプッシュせずに、どうして他団体のロートル選手をプッシュしないといけないんだ、どうしてレッスルワン残党をプッシュしないといけないんだ、どうして電流爆破なんてしないといけないんだといった、ここ数年における積もりに積もった負の感情のやりどころがないまま、ついに限界突破してしまったということです。しかも、宮原健斗という、そういう負の感情を(一時的にせよ)唯一取っ払うことができたレスラーを噛ませにしてしまったのがね、もう最悪中の最悪の悪手になりました。

※レッスルワン化とは

 私見ですが、試合は全日本プロレス的なリズムなんだけどあまりタメを作らずに新日本プロレス的な動きで戦うとか(それが悪いとかではないですよ)、バックステージ周りをアメリカンプロレスっぽくして(スキャットっていうんでしたっけ?)多用するとか、レスラーのキャラ設定(性格付け)をより色濃く明確化し試合に反映させるとかです。

 あ、私はレッスルワンという団体も大好きですよ。会場で観戦したことも何度もありますし、YouTubeでの『週刊WRESTLE-1 TV』も毎週楽しみにして見ていましたしね。Cheer♡1の尾崎礼香さんは超美しかったのも書き添えておきます。

閑話休題

 私が言いたいのは、お好み焼きを食べにお好み焼き屋に行き、お好み焼きを注文したのに、目の前に出されたのはお好み焼きと偽られたカレーライスであり、そんな状況になれば、例えカレーライスが大好物だったとしても、ほとんどの人は困惑したり怒ったりするでしょう、ということです。

 今の経営状況が厳しく、これまでとは変えていくしかないということかもしれません。これまでのファンを切ってでも、他団体等で実績のある方法等を導入して新規ファンを獲得したいということであれば仕方がないと思います。これまでのファンだけでは団体を経済的に支えられなかったということですもんね。破壊なくして創造なし、です。

 でもね、それならね、はっきりとそう言ってほしいのです。今まで和菓子屋としての看板を掲げていたのに、突然洋菓子屋になれば誰もがびっくりするでしょう。でも、和菓子屋としてはもうやっていけないから洋菓子屋に業態を変えるというのは致し方ないこととして、看板は洋菓子屋のものに変えるのが普通でしょう。それをせずに、実態は洋菓子屋になっているのに、和菓子屋と言い訳するためなのか、以前の売れ筋の和菓子を隅っこにちょこっと置いたままにするという手法は、ほとんど詐欺のように感じてしまうのです。誠意がないということです。

 私自身は、三冠王座を他団体の選手が巻いても特に問題だとは思いません。所属の選手がどう奪い返すのかという展開を楽しめるかどうかというだけで。ただ、今の永田選手の動けなさから、そんなに三冠王座というものは安っぽいものだったのかということと、団体の顔である選手を負けさせてまで今の永田選手に戴冠させないといけなかったのかということが受け入れられないだけです。そこまで経営が苦しいってことが見えてしまうのが悲しいだけです。

 今回の三冠王座のブランドイメージ失墜の影響は、今年いっぱいは確実に残ります。永田選手から誰が三冠王座を奪還しても。宮原健斗が絡む三冠戦にハズレなしではありますが、宮原健斗がここ7年で築き上げてきたものを一気に瓦解させてしまったことを全日本プロレスは受け入れる必要があります、この状況をファンに受け入れてもらいたいならば。

 もうね、こうなったら現状を受け入れられないファン同士でクラファンでもしてお金を集めて、運営会社であるオールジャパン・プロレスリング株式会社を買収してみてはどうかなと。諸々込みでおそらく2億円もあれば十分買収できると思います(全日本プロレスTVも含みますよ、勿論)。それに当面(今年と来年くらい)の活動資金(人件費込み)として4億円、合計6億円くらい用意できればいいんじゃないかなと。こういうのにクラファンを使えるのかどうかわかんないけど(笑)。

 ほんまに、団体運営にどんだけお金を使っているのか、そのお金の使い方が効果的かどうか、必要不可欠なのかどうか精査してほしい。YouTubeで再生回数の上がらないPR会社を使い続ける必要があるのか、とかね。1試合あたりの人件費を含めた総費用は幾らかかるとか、それを私に開示してもらえれば助言しますよ、上から目線ですが。つか、私を雇われ社長にしてください。と思ってしまったり(笑)。