悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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対抗戦?には反対ですね。

 2.21開催のプロレスリング・ノア武藤敬司選手引退大会に、全日本プロレスプロレスリング・ノアの対抗戦が組まれました。全日本プロレスからは三冠王者宮原健斗選手のほか、諏訪魔選手と青柳優馬選手が、ノアからは金剛というユニットの拳王選手、中嶋勝彦選手、征矢学選手が出場し、6人タッグマッチで激突します。

 注目なのは、同じ健介オフィス(ダイヤモンド・リング)出身の宮原健斗選手と中嶋勝彦選手の久し振りのリング上での再会です。

 確かに楽しみな一戦、特に健斗と中嶋選手との再会に興味はないと言ったら嘘にはなります。ただ、よくプロレスで言われるような「点では終わらせない」をこの一戦には適用しないでほしいなというのも本音です。点で終わらせてくれ、と。

 また、3.18の後楽園ホール大会ではGLEATとの対抗戦も発表されました。つか、お互いに参戦し合ってるじゃん、今でも(笑)。バルクオーケストラとの対戦は楽しみですけどね。つか、バルクのユニットが参戦でいいじゃんか。

 エコーチェンバーかもしれませんが、全日本プロレスファンはあまり対抗戦を望んでいないような空気感があるように思えます。それは、団体内を先ずはもっと充実させようよという気持ちと、所属選手(及びレギュラー参戦選手)だけで十分ではないかという気持ちからではないかと推測します。というか、私の気持ちがそうです。

 今でも定期的に大日本プロレス等から選手が参戦したりしています。また、対抗戦を行うGLEATにも選手を派遣したり参戦もしてもらっていますので、ほんとに今更対抗戦って何?な感じです。

 今の全日本プロレスはでかくて動ける選手がぶつかり合う戦いを主軸にしていると思っています。他団体の選手と比べても一回り大きかったりします。そういう面から、他団体の選手と見た目的な釣り合いが取れないことが多いし、負けるという設定がされてしまうとその分余計に無様に見えるというのが、私が対抗戦を忌避する理由の一つです。(もっと言えば、団体間のパワーバランス、人気や資金面といったものに翻弄されてしまうし、対抗戦は劇薬であり、今のマイナー団体でしかない全日本プロレスには負のリスクが大きいというのが大きな理由です。)

 50周年を終えて51年目を迎えている2023年、先日の八王子大会での三冠戦、王者:宮原健斗対挑戦者:青柳優馬の一戦で、現段階での全日本プロレスを見せること、発信することはできたと思います。宮原健斗石川修司という対戦も、昨年の大田区体育館大会をはじめ何回かの対戦で、これぞ全日本プロレスだという試合を行っています。

 斎藤兄弟も昨年末の最強タッグリーグ戦の途中から動きが格段によくなってきており、タッグチームとしても熟度が上がってきています。兄弟のキャラクターはすっかり完成しましたしね。DOOMしろ。

 そういう環境、状況の中で、未来のプロレス界の至宝になるであろう安齊勇馬選手の修行も兼ねて、諏訪魔選手がまだなんとか動けるうちに団体内を見直し、より充実させていくことがゼンニチ新時代の本当の姿ではないかと、素人でただのファンですが思う次第です。

 ジュニアでは青柳亮生選手がプロレスラーとしての佇まいに安定感を見せてきました。まだ、技(空中技を含めて)をかける段階で体がぶれたりとか(得意のはずのドロップキックで両足がピンと伸ばせないとか)、画一的な動きをしてしまう場面があったりしますが、何かをやってくれるという期待感や雰囲気は抜群に醸し出してくれています。

 ライジンHAYATO選手も今は青柳亮生選手の影に隠れてしまっているように思いますが、彼も素晴らしい選手ですし、今年は青柳亮生選手を追い越す活躍を期待しています。

 ジュニアは青柳亮生選手とライジンHAYATO選手の二枚看板でもう十分でしょうっていうくらいのところまできているように思います。それに、若手の井上凌選手の成長譚を取り入れ、MMAUWFスタイルにも挑戦しつつ安心感のある田村男児選手や、全日ジュニアを支えてきた外様ではありますがほぼ所属選手といっていい佐藤光留選手(所属はパンクラスミッションというか変態)がピリッとスパイスを効かせることで、駒は少ないかもしれませんがヘビー級が主体の団体でジュニアという存在をどう輝かせるのかという楽しみを見せるには必要十分な気がします。

 また、八王子大会ではユニットシャッフルがありましたね。(自称本隊と、二人だけのNEXTREAMが合体しただけじゃんって言ったらダメだよ、そこ!)

 今の全日本プロレスのユニット(チーム)は以下のとおりでいいのかな。(所属選手のみ)

※以下敬称略

 

ゼンニチ新時代軍(全日本プロレス本隊?):7選手

宮原健斗青柳優馬石川修司、青柳亮生、ライジンHAYATO、井上凌、安齊勇馬

 

VOODOO MURDERS:3選手

諏訪魔、斉藤ジュン、斉藤レイ

※ユニットとしてはTARU総帥、KONO選手、歳三選手の3選手を加えた6名体制(だよね、たまに増殖するしなー)

 

GUNGNIR OF ANARCHY:2選手

芦野祥太郎、本田竜輝

※ユニットとしては児玉裕輔選手、花畑正男(花畑正までが苗字で、男が名前)選手の2選手を加えた4名体制

 

Evolution:1選手

田村男児

※ユニットとしては佐藤光留選手(パンクラスミッション)の1選手を加えた2名体制

※特別顧問枠として永田裕志選手(新日本プロレス)が協力

 

鈴木みのる軍(?):1選手

大森北斗

※ユニットとしては鈴木みのる選手、土井成樹選手の2選手を加えた3名体制(だよね)

 

あぶれ全日軍(?):4選手

大森隆男ヨシタツ、ブラックめんそーれ、渕正信

 

 いや、もう十分でしょ、これだけの選手がいれば。これにレギュラー参戦選手として、JTOから綾部蓮選手(全日本プロレスとのダブル所属になってくれ~~)や、フリーとしてユニットのところに記載した選手以外でも入江茂弘選手、羆嵐選手、土肥こうじ選手、椎葉おうじ選手らがいてくれるんですよ。GLEATの田中稔選手がGAORA TV王者だし(アジアタッグは今は無視)。また、大日本プロレスや提携先の2AWからも参戦してくれると考えれば、先ずはこの選手達で今の全日本プロレスというものを作り上げていくことが一番優先しないといけないことのように思えます。

 書いていて思いましたが、選手層はかなり充実してるじゃないですか。この選手達でどう展開していくかがスタッフの腕の見せ所ではないでしょうかねー。

 新日本プロレスとはヤングライオンレベルでの交流は継続してお願いしたいというのもあるけど、他団体とは対抗戦ではなく交流という形でやってほしいです。対抗戦をして一時的に客足が増えても、本当に一時的というか、その瞬間だけのことが多いように思います。これを機に来てくれた客を定着させるなんて言いますが、歴史を振り返ってどの程度それが成功しているのか、しっかりと調べていますか、と問いたい。今のファンが見たいものは何かをしっかりと把握し、それを推進していき、その内容をもって外部に発信していく、この手法を当たり前のように実施していくことが大事なのではないでしょうか。特に今のように選択肢が多い時代においては。