悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー

少しネタバレしています。かなりdisってるかもしれません。ごめんなさい。

 

シネ・リーブル梅田にて鑑賞

 

 

 

 

 

 

 前作は奇跡でした。奇跡は二度も起こりません。今作でそれが証明されました。前作鑑賞時から、もし続編が作られたとしても前作のような魅力的な映画にはならないだろうと思っていましたが、Twitterとかで評判がよかったこともあり、不安もありつつ期待もしておりました。

 前作の絶妙さが取り除かれ、悉く滑りまくる描写を導入し、製作陣すら着地点が分からず勢いだけで推し進めたであろう結果として、前作の素晴らしさの貯金を全て帳消しにし、借金まみれにしてしまった映画、というのが私の正直な感想です。

 まさか、前作での感動を製作陣によって打ち砕かれてしまうとは思いもよりませんでした。こうなることを恐れていたのですが、それを想定し身構えていてもちょっと受け止めきれていない自分がいます。今作を好きな方には申し訳ありませんが、作らない方がよかったと思いますし、私としては今作はこの世の中では作られなかった映画として封印処理したいです。前作がこの世に存在せず、今作だけを観たとしたら、普通のへんてこな面白みのない映画だったなと思うだけで済んだんですけどね。

 前作の劣化コピーにもなっていないし(それはある意味よいことなんですが)、アクションの見せ方も劣化しているし、物語の構成も滾るものがないという、何がしたかったんだろうという感じです。ゆるふわに極度に振り切るってわけでもなかったですし。あざとい狙い過ぎな構成や演出も鼻につきました。まぁ、好みは別としてもアクションの見せ方の劣化と物語の構成はもっとなんとかなったでしょうし、前作も今作もアクションの見せ場は最大の武器とも言えるのですが、それをおざなりにしたのはどういう意図があったのかよく分かりません。

 正規雇用の殺し屋コンビ対非正規雇用(アルバイト)の殺し屋兄弟の対決という図式はいいのですが、まひろとちさとの方がかなり強いという描写で進めつつも、最終決戦だけ何故か互角の戦いになるし(製作陣も分かっているのか、まひろとちさとに「なんか強くなってる」みたいな台詞を言わせてますね。好意的に解釈すれば兄弟側の覚悟ということなんでしょうけど)、肝心要のラストバトルもおちゃらけ要素を入れてしまったことで熱気や興奮が一気に冷めるという有様。

 非正規雇用(アルバイト)の殺し屋兄弟もキャラクターとしては魅力的でしたが、ラストバトルでの兄上とまひろの一騎討ちにあたり、描写的にも実力差があるものだったのでどう見せるのかと思いきや、兄上がまひろに勝利するという夢(というか願望かw)を中盤に挟み観客に提示しバトルの流れを阻害するという演出上(というか編集上か)の大失敗をしでかしてしまいます。いやいや、ラストバトルでそれはいらんやろ。こういう映画でそれやっちゃあかんやろ。

 映画のオープニングの非正規雇用(アルバイト)の殺し屋兄弟の殺しの現場で(なんか文字にしたら物騒だw)、複数のチンピラ相手に兄弟はかなり苦戦しながらも仕事を完了させるのですが、この場面の描写でもっと兄弟の強さを描いておけばラストバトルで効いてきたのではと考えます。

 ラストバトルも折角の2対2という構図にしているのにそれを活かそうともせず、観客が観たいバトルであろう主人公のまひろと今回のラスボスポジの兄上の一騎討ちに持っていくにしても、もっとなんらかの工夫がほしかったところです。

 それから、これは仕方がないことなのですが、主人公であるまひろを演じる伊澤彩織さんのガタイが前作よりもよくなっていて(体が一回り大きくなっているようにお見受けました>それがダメという意味ではありません)、そのことがゆるふわな雰囲気に混ざりきらなかったのと、前作の日常生活時のコミュ障さと戦闘時の凄まじさのギャップという魅力が、今作ではずっと凄まじさというか強者のオーラが出ずっぱりとなっていたことによりかなり減少し、まひろというキャラクターにとっては致命的なマイナスになっていたことです。伊澤彩織さんの女優としての自信の表れが自然に出ていた結果だとは思うのですが、役的にはそれが裏目に出てしまったような印象です。

 よかったのは非正規雇用(アルバイト)の殺し屋兄弟のキャラクター造形ですね。兄上を演じられた丞威さんも魅力的でした。

 色々とdisってしまいましたが、伊澤彩織さんが単独メインでのアクション映画はもっと観たいですし、アクション女優としてもっともっと爆発してほしいですし、宮原華音さんと戦ってほしいですね(←なんじゃそりゃw)。

 

シン・仮面ライダー

地味にネタバレしてます。disってはいないはず。

 

 

 

 

イオンシネマ シアタス心斎橋にて鑑賞

 

 浜辺美波さんの美しさを愛でウットリしようぜという映画です。マジで。浜辺美波さんにはアクションの訓練を積んでもらって、これからもどんどんとアクション映画に出てほしいです。

 わざとだろうけど観る人を選ぶ映画を作ったなと思いましたし、邦画でこの規模の予算でよくそれが許されたよなとも思いました。これはいい意味で評価したい点で、成功するか失敗するかは賭けではありますが、個人的にはこの流れは大事にしてほしいと思っています。え?庵野さんは観客が観たいという映画を作ったって言ってるの?え?観客ってご自身のこと限定ですよね。

 一言で言えば『仮面ライダー THE FIRST』のリメイクでした。『仮面ライダー THE FIRST』の方向性や大きな流れはほぼそのままに、『仮面ライダー THE FIRST』も当時の現代風にリアレンジした作風でしたが、それを更に今の時代に即した形に落とし込み、昔の特撮番組にあった無国籍風味を足し、予算を掛けて作り直した映画という印象です。

 予告編から『仮面ライダー THE FIRST』の匂いを感じていましたが、まさかここまでマジでリメイクっぽい仕上がりにしてきたのは意外でした(『仮面ライダー THE FIRST』の中盤の所謂冬ソナ部分は流石になかったですがw)。その分、展開や内容は想定の範囲内だったので、個人的にはもうちょっと捻りと驚きがほしかったとは思いつつ、『仮面ライダー THE FIRST』が好きな私には、どちらかと言えば好きな部類の映画というか、憎めない映画となりました。

 主人公的立ち位置のキャラが存在せず(終盤までは浜辺美波さん演じる緑川ルリ子がどちらかと言えば主人公的な動きをしていました)、かといって群像劇でもないという、なんというか不可思議な雰囲気を感じました。また、映画の展開自体もエピソードを淡々と描写し消化して物語を進めていくというスタイルで、それも相まってか無機質な感じも出ており、キャラクターと観客との距離を意図的に広くとっていると思われる演出も絡めて、余計に登場するキャラクターに感情移入できない映画にもなってしまっていました(それを批判する意図はありません、そうであったという感想です)。

 終盤までは「緑川ルリ子+本郷猛(仮面ライダー)」のバディもの、緑川ルリ子死亡後からラスボス戦後までが「本郷猛(1号ライダー)+一文字隼人(2号ライダー)」のバディもの(ダブルライダーエピソード)、エピローグは「一文字隼人(仮面ライダー)+AI化した(みたいなものですよね)本郷猛」のバディものという展開です。本郷猛がAI化したのは原作漫画オマージュでしょう。最後に出てきた2号+1号のスーツデザインが最初のTVシリーズの新1号をリファインしたデザインで格好良かったのもあり、一文字隼人の今後を描く続編は作ってほしい気持ちです。そのスーツを本郷猛ではなく一文字隼人が着用するというのは、マニアには胸熱な展開ではないでしょうか。映画が淡々としてるからなかなか胸熱には感じられないけどね(笑)。

 淡々とエピソードを積み重ねて消化していくスタイルは、観客は既に仮面ライダーというものを知っているという前提も織り込んでのものだったと捉えています。余計な説明とかいらないよねっていう製作側からの問いかけは、冒頭のいきなり本郷猛が仮面ライダーに既に改造済みであるという描写からも伺えます。オッカムの剃刀みたなものですね。

 アクションも全体的にはよかったのですが、ラスボス戦だけはあかん。つか、途中までは『ドラゴン×マッハ!』のラストバトルのような雰囲気でよかったんですが(一人では勝てないラスボス相手に主人公格二人が手を組んで戦う展開で燃えない人は少ないでしょう)、急にラスボスが失速して(1号がなんかしたような感じだったんだけどよく分かんなかったよ)、そこからグダグダになってしまいました。スタミナの切れた選手達が戦うプロレスの試合を見せられているようでした。最後の2号の頭突きでのキメはよかったんですけどね。ラストバトルはしっかりとアクションを見せないとピリっとしまらないし、こういう映画が好きな層はそういうのを求めている人が多いと思うのですよ。本作の一番残念な点です。

 緑川ルリ子は死ぬんだろうなぁと思っていましたが(緑川ルリ子は純粋な人間とも少し違います)、まさか本郷猛まで死んでしまうとは。その後を引き継いで2号ライダーがショッカーと戦い続けるわけですが、あれ、本作のラスボスってショッカーを統括してなかったんかと思いましたが、ショッカーを統括していたのはAI(人工知能のアイ)でしたね。忘れてた。

 続編がもし作られたとしたら、サイボーグの体に本郷猛のプラーナ(魂エネルギーみたいなもの?)を移した仮面ライダーが登場しそう。ロボット刑事Kをモチーフとしたキャラが登場していることはその伏線かも(声が松坂桃李さんとは分からなかったよw)。

 池松壮亮さん云々ではないんですが、出演時間的には一番出ずっぱりなはずなのに、特徴的な台詞回しをより極端にした今回の演技と、映画の淡々とした雰囲気と展開、キャラクターへの感情移入をやんわりと否定しているような作風、そういったものの上に本郷猛というキャラクターを置いてしまったからか、主人公のはずなのに目立ってなかったなと思いました。そういやー、本郷猛は「変身」とは言わなかったよな(ですよね)。

 一文字隼人を演じられた柄本佑さんを予告編やスチールとかで見ていたときは、正直、イケメンでもないし(ごめんなさい)、仮面ライダーに合ってないよなと思いましたが、劇中ではなんかイケメンに見えたし(失礼)、凄く格好良かったです。彼は生き残ったので、是非、その後の活躍を映画化してほしいです。何度でも書いちゃいますよ、続編否定派の私が(笑)。それくらい観たいんですよ。

 本作の一番残念な点はラスボス戦ですが、一番ダメなところは怪人が死んでも爆発しないところです。そこも『仮面ライダー THE FIRST』のようにしないとあかん!怪人は爆発してナンボです。

 

永田裕志選手の三冠戴冠について思うこと

吐き出したいです。吐き出させてください。

こういう匂いは感じていたんですよ。えぇ、多くの皆さんが感じていたように。一応、心の準備はしていたつもりなんですけどね。それでも衝撃を受け止めきれませんでした。

今回もツイッターで書いたことをまとめたようなものですが、ツイッターでちょっと騒いでしまって、あぁ、こういう行動が「マニアが業界を潰す」っていうことだよなと反省しております。ごめんなさい。

 

 

 全日本プロレスの2.19の後楽園ホール大会にて、宮原健斗選手から新日本プロレス永田裕志選手が三冠王座を奪取しました。永田選手はこれでプロレス界三大メジャーと言われていた、新日本プロレスIWGPヘビー級、ノアのGHCヘビー級の各王座を既に戴冠していた実績がありますので、今回の全日本プロレス三冠ヘビー級王座戴冠によりグランドスラム達成となりました。更に、三大メジャーのシングルリーグ戦である、新日本プロレスのG1、ノアのグローバルリーグ、全日本プロレスチャンピオン・カーニバルも既に制覇実績があるので、ダブルグランドスラム達成という業界初の偉業を成し遂げました。おめでとうございます。(ついでに三大メジャー団体のメインのタッグベルトも戴冠実績ありです。凄い。)

 と、まぁね、せめてさ、昨年の参戦当時の動きだったらさ、上記のように素直に喜べたんだよ(笑)。2年くらい前の動きなら両手を挙げて喜んでいたと思いますよ、永田選手は好みのタイプの選手の一人でしたからね。新日本プロレスが暗黒時代と呼ばれていた頃、奮闘していた姿をたまに見ていましたし。総合格闘技に挑戦し、当時のトップどころであるミルコ選手やヒョードル選手と試合で対峙しているのも凄いことですよ。

 ツイッターで、これまたエコーチェンバーだったり、単に自分と同じ意見しか見えていないという部分もありますが、永田選手の戴冠を喜べていない全日本プロレスのファンもかなり多いように思います。但し、客入りはここ最近では一番だったように見えますので、方向性や手法に関してはこれで正解なんだと思います。観客動員が定着すればいいのですが。

 永田選手の戴冠を素直に喜べないというのは、他団体の選手や永田選手自体が嫌いな層というのも一定数いるとは思いますが、私と同じように、今の動けない、もっと厳しく言うとホームである新日本プロレスに居場所のない選手が、全日本プロレスの至宝である三冠ヘビー級王座を、全日本プロレスの最高の選手である宮原健斗から奪取したという事実を受け入れられないというか、受け入れたくないからだと思われます。(試合内容自体は面白かったのが悔しいw)

 また、コロナ禍以降(というか、秋山選手が全日本プロレスを去ってからかな)の全日本プロレスの方向性が変わりつつあることについていけない又はついていきたくないファンもおり、全日本プロレスを運営している会社に対して不平不満が溜まってきていたという状況も拍車を掛け、それらが合わさって永田選手の三冠戴冠で一気に噴出してしまったと思われます。

 方向性については、微妙にレッスルワン化しかけた部分があったりとか(全日本プロレス基準ではジュニア体格の芦野選手の「強キャラ設定のヘビー級レスラー」としてのプッシュとかもね)、この前の電流爆破のアジアタッグとかも含めて、従来のファンが期待していないことをやろうとしていたように思えました。

 プッシュしないといけない選手をプッシュせずに、どうして他団体のロートル選手をプッシュしないといけないんだ、どうしてレッスルワン残党をプッシュしないといけないんだ、どうして電流爆破なんてしないといけないんだといった、ここ数年における積もりに積もった負の感情のやりどころがないまま、ついに限界突破してしまったということです。しかも、宮原健斗という、そういう負の感情を(一時的にせよ)唯一取っ払うことができたレスラーを噛ませにしてしまったのがね、もう最悪中の最悪の悪手になりました。

※レッスルワン化とは

 私見ですが、試合は全日本プロレス的なリズムなんだけどあまりタメを作らずに新日本プロレス的な動きで戦うとか(それが悪いとかではないですよ)、バックステージ周りをアメリカンプロレスっぽくして(スキャットっていうんでしたっけ?)多用するとか、レスラーのキャラ設定(性格付け)をより色濃く明確化し試合に反映させるとかです。

 あ、私はレッスルワンという団体も大好きですよ。会場で観戦したことも何度もありますし、YouTubeでの『週刊WRESTLE-1 TV』も毎週楽しみにして見ていましたしね。Cheer♡1の尾崎礼香さんは超美しかったのも書き添えておきます。

閑話休題

 私が言いたいのは、お好み焼きを食べにお好み焼き屋に行き、お好み焼きを注文したのに、目の前に出されたのはお好み焼きと偽られたカレーライスであり、そんな状況になれば、例えカレーライスが大好物だったとしても、ほとんどの人は困惑したり怒ったりするでしょう、ということです。

 今の経営状況が厳しく、これまでとは変えていくしかないということかもしれません。これまでのファンを切ってでも、他団体等で実績のある方法等を導入して新規ファンを獲得したいということであれば仕方がないと思います。これまでのファンだけでは団体を経済的に支えられなかったということですもんね。破壊なくして創造なし、です。

 でもね、それならね、はっきりとそう言ってほしいのです。今まで和菓子屋としての看板を掲げていたのに、突然洋菓子屋になれば誰もがびっくりするでしょう。でも、和菓子屋としてはもうやっていけないから洋菓子屋に業態を変えるというのは致し方ないこととして、看板は洋菓子屋のものに変えるのが普通でしょう。それをせずに、実態は洋菓子屋になっているのに、和菓子屋と言い訳するためなのか、以前の売れ筋の和菓子を隅っこにちょこっと置いたままにするという手法は、ほとんど詐欺のように感じてしまうのです。誠意がないということです。

 私自身は、三冠王座を他団体の選手が巻いても特に問題だとは思いません。所属の選手がどう奪い返すのかという展開を楽しめるかどうかというだけで。ただ、今の永田選手の動けなさから、そんなに三冠王座というものは安っぽいものだったのかということと、団体の顔である選手を負けさせてまで今の永田選手に戴冠させないといけなかったのかということが受け入れられないだけです。そこまで経営が苦しいってことが見えてしまうのが悲しいだけです。

 今回の三冠王座のブランドイメージ失墜の影響は、今年いっぱいは確実に残ります。永田選手から誰が三冠王座を奪還しても。宮原健斗が絡む三冠戦にハズレなしではありますが、宮原健斗がここ7年で築き上げてきたものを一気に瓦解させてしまったことを全日本プロレスは受け入れる必要があります、この状況をファンに受け入れてもらいたいならば。

 もうね、こうなったら現状を受け入れられないファン同士でクラファンでもしてお金を集めて、運営会社であるオールジャパン・プロレスリング株式会社を買収してみてはどうかなと。諸々込みでおそらく2億円もあれば十分買収できると思います(全日本プロレスTVも含みますよ、勿論)。それに当面(今年と来年くらい)の活動資金(人件費込み)として4億円、合計6億円くらい用意できればいいんじゃないかなと。こういうのにクラファンを使えるのかどうかわかんないけど(笑)。

 ほんまに、団体運営にどんだけお金を使っているのか、そのお金の使い方が効果的かどうか、必要不可欠なのかどうか精査してほしい。YouTubeで再生回数の上がらないPR会社を使い続ける必要があるのか、とかね。1試合あたりの人件費を含めた総費用は幾らかかるとか、それを私に開示してもらえれば助言しますよ、上から目線ですが。つか、私を雇われ社長にしてください。と思ってしまったり(笑)。

対抗戦?には反対ですね。その2

 今回もツイッターにて書き散らかしたものをまとめたものです。私は特にプロレス団体間の団体対抗戦というものに対して批判や非難等をしたいわけではなく(UWFインター新日本プロレスや、ゼロワン対全日本プロレスは好みでした)、今の全日本プロレスには必要ないのではないか、少なくとも私は今の全日本プロレスに団体対抗戦を望んでいないというだけです。勿論、それを望んでいるファンを攻撃したいという意図もありません。あくまでも私の今の全日本プロレスに対するスタンスを発散したかっただけです。

 いきなり例え話で恐縮ですが、プロレス界をお寿司屋さんとしてみて、今の全日本プロレスはお寿司全般を取り扱う店ではなく、バッテラとかちらし寿司とか、特定の商品(しかも一番需要がありそうなにぎり寿司や手巻き寿司ではなくちょっぴり特殊系な商品)に特化して販売しているお店だと捉えています。

 それはお店の特色を出すという部分では効果があると思われますが、特化している分、それがこけた時(例で言うとバッテラ等自体に需要がなくなった時)の負のリスクが大きいとも言えます。

 ただ、競合他社が多い現状、老舗ローカルマイナー団体である全日本プロレスとしては、自社の売りを再認識しそれに特化した売り出しをする方法しかないとも思います。大日本プロレスもそういう意味では全日本プロレスと共通している運営方法でしょう。

 今の新日本プロレスのように、例で言うとお寿司の全品目を取り扱いますというような手法は、企業体力面で取れないという現実もあるかと考えられます。老舗の和菓子のお店がいきなり洋菓子をメインで手掛けて売りにしようとしても大変ではないですか?という意味合いです。

 一見鎖国のようにも見えますが、そういう姿勢というのは全日本プロレスの創業時からあった伝統でもあると思います。その時代の雰囲気や所属レスラー、環境、そういった様々要因によって変化したり、何かに特化したような施策ではなかった時期も当然あるかと思いますが(過去の全日本プロレスはほぼ知りませんのでイメージで書いています)、2014年に元々の運営会社から、秋山準選手を社長としたオールジャパン・プロレスリング株式会社に全日本プロレスの看板を引き継いだ時に、秋山社長(当時)は意図的にそういう形にしたと思います。団体の色をより明確に打ち出すために。

 元の運営会社の創業者である故ジャイアント馬場氏も、プロレスラーは大きくないといけないという持論を持ち、大きい選手を中心とした団体運営を行なっていたと思いますので、原点回帰による立ち位置の確認と、それによる伝統の復活、継承を試みたのでしょう。

 お好み焼き屋さんにお好み焼きを食べに行って、焼きそばならメニューにあって出されてもOKだけど(焼きうどんと、とんぺい焼きまでは可)、カツ丼を出されたりとかピザを出されたりしたら、それを食べたくてお好み焼き屋さんまで来たわけじゃないんだけどなってなりませんか(カツ丼とか出されて食べたくなったりすることもありますよw)。人によっては、お好み焼きの具にピザの材料とか入れるのも毛嫌いすることもあるでしょうしね。

 特に特化した専門性を売りとして明確に打ち出している場合は、それ以外のモノを売りに出されても客(ファン)としては困惑してしまうのではないでしょうか。

 プロレス界全体が交流しようとする雰囲気の中、乗り遅れてはいけないという気持ちや危機感が、選手やスタッフにはあるのでしょうか。一部選手による参戦したりされたりという関係はいいですが(今もフリーの選手をはじめ、大日本プロレス、GLEATからも定期的に参戦していただいたりしています)、全日本プロレスというプロレス団体として他の団体と明確に面と向かって対戦するというのは、今の全日本プロレスには負のリスクが大き過ぎやしないかという心配なのです。

 色々と書きましたが、全日本プロレスには全日本プロレスという団体が提供する試合を望んでいる、ただそれだけなのです。

対抗戦?には反対ですね。

 2.21開催のプロレスリング・ノア武藤敬司選手引退大会に、全日本プロレスプロレスリング・ノアの対抗戦が組まれました。全日本プロレスからは三冠王者宮原健斗選手のほか、諏訪魔選手と青柳優馬選手が、ノアからは金剛というユニットの拳王選手、中嶋勝彦選手、征矢学選手が出場し、6人タッグマッチで激突します。

 注目なのは、同じ健介オフィス(ダイヤモンド・リング)出身の宮原健斗選手と中嶋勝彦選手の久し振りのリング上での再会です。

 確かに楽しみな一戦、特に健斗と中嶋選手との再会に興味はないと言ったら嘘にはなります。ただ、よくプロレスで言われるような「点では終わらせない」をこの一戦には適用しないでほしいなというのも本音です。点で終わらせてくれ、と。

 また、3.18の後楽園ホール大会ではGLEATとの対抗戦も発表されました。つか、お互いに参戦し合ってるじゃん、今でも(笑)。バルクオーケストラとの対戦は楽しみですけどね。つか、バルクのユニットが参戦でいいじゃんか。

 エコーチェンバーかもしれませんが、全日本プロレスファンはあまり対抗戦を望んでいないような空気感があるように思えます。それは、団体内を先ずはもっと充実させようよという気持ちと、所属選手(及びレギュラー参戦選手)だけで十分ではないかという気持ちからではないかと推測します。というか、私の気持ちがそうです。

 今でも定期的に大日本プロレス等から選手が参戦したりしています。また、対抗戦を行うGLEATにも選手を派遣したり参戦もしてもらっていますので、ほんとに今更対抗戦って何?な感じです。

 今の全日本プロレスはでかくて動ける選手がぶつかり合う戦いを主軸にしていると思っています。他団体の選手と比べても一回り大きかったりします。そういう面から、他団体の選手と見た目的な釣り合いが取れないことが多いし、負けるという設定がされてしまうとその分余計に無様に見えるというのが、私が対抗戦を忌避する理由の一つです。(もっと言えば、団体間のパワーバランス、人気や資金面といったものに翻弄されてしまうし、対抗戦は劇薬であり、今のマイナー団体でしかない全日本プロレスには負のリスクが大きいというのが大きな理由です。)

 50周年を終えて51年目を迎えている2023年、先日の八王子大会での三冠戦、王者:宮原健斗対挑戦者:青柳優馬の一戦で、現段階での全日本プロレスを見せること、発信することはできたと思います。宮原健斗石川修司という対戦も、昨年の大田区体育館大会をはじめ何回かの対戦で、これぞ全日本プロレスだという試合を行っています。

 斎藤兄弟も昨年末の最強タッグリーグ戦の途中から動きが格段によくなってきており、タッグチームとしても熟度が上がってきています。兄弟のキャラクターはすっかり完成しましたしね。DOOMしろ。

 そういう環境、状況の中で、未来のプロレス界の至宝になるであろう安齊勇馬選手の修行も兼ねて、諏訪魔選手がまだなんとか動けるうちに団体内を見直し、より充実させていくことがゼンニチ新時代の本当の姿ではないかと、素人でただのファンですが思う次第です。

 ジュニアでは青柳亮生選手がプロレスラーとしての佇まいに安定感を見せてきました。まだ、技(空中技を含めて)をかける段階で体がぶれたりとか(得意のはずのドロップキックで両足がピンと伸ばせないとか)、画一的な動きをしてしまう場面があったりしますが、何かをやってくれるという期待感や雰囲気は抜群に醸し出してくれています。

 ライジンHAYATO選手も今は青柳亮生選手の影に隠れてしまっているように思いますが、彼も素晴らしい選手ですし、今年は青柳亮生選手を追い越す活躍を期待しています。

 ジュニアは青柳亮生選手とライジンHAYATO選手の二枚看板でもう十分でしょうっていうくらいのところまできているように思います。それに、若手の井上凌選手の成長譚を取り入れ、MMAUWFスタイルにも挑戦しつつ安心感のある田村男児選手や、全日ジュニアを支えてきた外様ではありますがほぼ所属選手といっていい佐藤光留選手(所属はパンクラスミッションというか変態)がピリッとスパイスを効かせることで、駒は少ないかもしれませんがヘビー級が主体の団体でジュニアという存在をどう輝かせるのかという楽しみを見せるには必要十分な気がします。

 また、八王子大会ではユニットシャッフルがありましたね。(自称本隊と、二人だけのNEXTREAMが合体しただけじゃんって言ったらダメだよ、そこ!)

 今の全日本プロレスのユニット(チーム)は以下のとおりでいいのかな。(所属選手のみ)

※以下敬称略

 

ゼンニチ新時代軍(全日本プロレス本隊?):7選手

宮原健斗青柳優馬石川修司、青柳亮生、ライジンHAYATO、井上凌、安齊勇馬

 

VOODOO MURDERS:3選手

諏訪魔、斉藤ジュン、斉藤レイ

※ユニットとしてはTARU総帥、KONO選手、歳三選手の3選手を加えた6名体制(だよね、たまに増殖するしなー)

 

GUNGNIR OF ANARCHY:2選手

芦野祥太郎、本田竜輝

※ユニットとしては児玉裕輔選手、花畑正男(花畑正までが苗字で、男が名前)選手の2選手を加えた4名体制

 

Evolution:1選手

田村男児

※ユニットとしては佐藤光留選手(パンクラスミッション)の1選手を加えた2名体制

※特別顧問枠として永田裕志選手(新日本プロレス)が協力

 

鈴木みのる軍(?):1選手

大森北斗

※ユニットとしては鈴木みのる選手、土井成樹選手の2選手を加えた3名体制(だよね)

 

あぶれ全日軍(?):4選手

大森隆男ヨシタツ、ブラックめんそーれ、渕正信

 

 いや、もう十分でしょ、これだけの選手がいれば。これにレギュラー参戦選手として、JTOから綾部蓮選手(全日本プロレスとのダブル所属になってくれ~~)や、フリーとしてユニットのところに記載した選手以外でも入江茂弘選手、羆嵐選手、土肥こうじ選手、椎葉おうじ選手らがいてくれるんですよ。GLEATの田中稔選手がGAORA TV王者だし(アジアタッグは今は無視)。また、大日本プロレスや提携先の2AWからも参戦してくれると考えれば、先ずはこの選手達で今の全日本プロレスというものを作り上げていくことが一番優先しないといけないことのように思えます。

 書いていて思いましたが、選手層はかなり充実してるじゃないですか。この選手達でどう展開していくかがスタッフの腕の見せ所ではないでしょうかねー。

 新日本プロレスとはヤングライオンレベルでの交流は継続してお願いしたいというのもあるけど、他団体とは対抗戦ではなく交流という形でやってほしいです。対抗戦をして一時的に客足が増えても、本当に一時的というか、その瞬間だけのことが多いように思います。これを機に来てくれた客を定着させるなんて言いますが、歴史を振り返ってどの程度それが成功しているのか、しっかりと調べていますか、と問いたい。今のファンが見たいものは何かをしっかりと把握し、それを推進していき、その内容をもって外部に発信していく、この手法を当たり前のように実施していくことが大事なのではないでしょうか。特に今のように選択肢が多い時代においては。

KENSHIでのプレイスタイル

 プレイし始めた初期の数回を除いては、細切れにメインのキャラクター(達)や、状況とか目的等を変えたりして遊んでいます。一回のプレイ(セーブデータ)がゲーム日数にして20日から40日程度のプレイになっています。短いですよね(笑)。

 例えば、イズミというキャラをメインとしてLiving WorldのMODの世界観設定でプレイしたら、次はキャラはイズミのままでLiving WorldからReactive WorldのMODに変えてみたり、今度はキャラクターをイズミからピアにしてみたりとか。イズミに刀を持たせて戦ったら、次はメイン武器をサーベルとか重武器、斧とかに変えてね。今回は都市連合を攻めたから次はホーリーネーションを攻めたいけど、それならこのMODを導入したいとかね。

 そして改めて認識したことは、私は自分で一から作成するプレイヤーキャラクターよりも、その世界(ゲーム)に存在している、所謂ユニークNPCキャラでプレイするのが好きなのかなということです。KENSHIでもご多分に漏れず、ユニークNPCキャラであるイズミやピアのほか、MODで追加されるユニークキャラクター(エルデンリングのミリセントとか、NieR:Automataの2Bとか)をメインとしてプレイすることが多いです。

 FCSで勝手にスタートMODを作って遊ぶようになってからはその傾向がより一層進み、FCSで色々といじってる時間と、ゲームプレイ時間が同じようになっています。本末転倒ですね……。

 飽きてきているのだろうか。はっきり言って、飽きてきていると思います。これがMMORPGなら一旦引退(笑)していたという状況だったかもしれません。でも、飽きてるよなとは思いつつもKENSHIというゲームの世界観にはまだ入り浸りたいんですよ。自分でも不思議な感覚です。うん、病気だな(苦笑)。

 まぁ、序盤での仲間集めとかが面白くて、仲間を集め切ったら急にそのときのプレイ状態(キャラとかMOD構成とか設定とか)に飽きたり冷めたりで、新しい状態でやりたくなったりするんです。隣の芝生が青く見えるというか、そちらに全ての意識を持っていかれてしまうんですよ。うん、病気だわ(納得)。

2022年の全日本プロレス

単なる愚痴です。すいません。

 2022年12月25日の後楽園ホール大会で、2022年の全日本プロレスの日程は終了しました。選手やスタッフの皆様、ファンの皆様、お疲れ様でした。今年は50周年イヤーというとこで、同じく50周年の新日本プロレスとの交流もあり、ここ数年の中では対外的にも活動的だった1年に思います。

 今年の話題は、ジェイク・リー選手に始まりジェイク・リー選手によって終わったという印象があります。昨年の最終試合における本田選手とのシングルマッチで怪我をし当時戴冠していた三冠王座の返上といった事態から、年末の全日本プロレス退団の発表まで、どちらかと言えばネガティブな話題で50周年という記念イヤーを挟み込んでくれましたね(皮肉ですよw)。

 TAJIRI選手とイザナギ選手も退団されることになりました。TAJIRI選手はプロ格DXの日記やツイッター等で離脱を仄めかしていましたし(プロレスラーとしての終活の為?)、イザナギ選手も今年から事実上大阪プロレスとのダブル所属だったわけで、この二人の選手の退団はある程度想定していましたし(イザナギ選手についてはダブル所属のままかどうかあまり読めませんでしたがw)、すんなりと受け入れることができました。ただ、ジェイク・リー選手の退団も仄めかされていたとは言え衝撃が強く、全日本プロレス所属ラストマッチが終わってからもまだ心の整理ができないというのが正直なところです。折角、宮原健斗が言う元祖NEXTREAMの四人がトップ選手となってリング上に揃ったというのに!、ですよ。

 TAJIRI選手は若手への指導や練習のほか、海外選手とのパイプ役を期待されての入団だったと思うのですが、運悪くコロナ禍とぶちあたり、ギアニー・ヴァレッタ選手やフランシスコ・アキラ選手に続くような選手の発掘、ルートの開拓ができなかったのはTAJIRI選手としても残念なことだったのかなと推量します。

 そんなネガティブさを追い払うように宮原健斗の孤軍奮闘が目立った一年でもありましたが、宮原健斗への依存度が強烈過ぎることも改めて露呈してしまった一年でもありました。折角、史上最年少で青柳優馬選手がチャンピオン・カーニバルを優勝したんだから、今年は一気に青柳優馬選手の激推しでよかったように思えるのですけどね。兄上の持ち上げはチャンカンだけでしたよね……。

 宮原健斗は凄いし素晴らしいですが、どうしても彼に頼ってしまうという流れが今年も断ち切れなかったのは、まだあと2年か3年程度なら大きな問題は顕在化してこないと思いますが、5年後くらいの次の世代となったときにボディブローのように効いてくるでしょう。いや、一発KOパンチ並にいきなり大ダメージを喰らうかもですね。

 50周年記念イヤーの目玉となる日本武道館でのビッグマッチは、宮原健斗諏訪魔という一戦に落ち着きました。ファンの間でもこの対戦は賛否両論(というか否が多いかった印象です)がありました。私も、ここは宮原健斗青柳優馬、又は宮原健斗ジェイク・リーの対戦にすべきだと思っていましたが、蓋を開けてみれば、宮原健斗諏訪魔という一戦でよかったと思い直しました。

 全日本プロレスファンに対しては宮原健斗青柳優馬か、青柳優馬ジェイク・リーという対戦がよかっただろうし、プロレスファンに対しては宮原健斗ジェイク・リーという対戦がよかったように思います。ただ、プロレスには興味がない層にも届けたいという思惑を汲み取ると、宮原健斗諏訪魔という一戦が、しかも王者である諏訪魔選手に挑む挑戦者の宮原健斗という構図での戦いが掴みがいいという判断だったのでしょう。王座防衛よりかは王座奪取の方が観客の熱量は上がるでしょうから。諏訪魔選手は怪物キャラだし、一応宮原健斗は主人公キャラですから、余計に(笑)。

 今年の最終戦のメインに出場した新日本プロレス所属で全日本プロレスのOBであるタイチ選手から辛辣な試合後コメントを出されてしまっていますが、私は全くもってそのとおりだなという感想です。資金力の差があるとは言え、ならもっと工夫しろよっていう部分が数年前からほぼ進歩してしないし、対策もしていないように見えるからです。

 私が本格的に見始めた2015年の後半からの全日本プロレスは、それまで報道等でしか知らなかった全日本プロレスのイメージとそんなに変わりませんでした。それは、ファンを顧みない文化がある団体だな、というイメージです。

 勿論、選手からはファンを大事に大切に思っているのは伝わってきます。ただ、全日本プロレスというプロレス団体全体のパッケージ(企業全体)で見ると、ファンよりもスポンサー、タニマチの方にいつも視線はあるなというイメージです。それに、特にスポーツ系のスポンサーやタニマチ系の方々は自分も目立とう、前に出ようとすることが多いので余計にそういうイメージになってしまいます。

 弱小金欠老舗団体にとって、スポンサーやタニマチは大切なものや大事なもの以上の存在であり、スポンサーやタニマチが興味を失ってしまうと団体(会社)自体の存続が危ぶまれますし、過去に何度かあった同様の危機が悪い意味で影響しているのか、団体内にファンよりもスポンサーやタニマチ重視という意識が文化として強く根付いてしまっているのだろうと推測します。

 お金がないと何もできない社会なのが現実なので、そういう意識は団体としては当然なのですが、それならもういっそのこと会員制のプロレス団体にして、年間最低でも300万円以上は出せる人にのみ全日本プロレスの試合を提供しますという方向に変えればいいのにとも思います。100人くらいいたら団体経営もなんとかなりそうですよ。わざわざ興行を世間一般に公開して、こんな文句や愚痴ばっかり言うファンを作る必要なんてないじゃないですか(苦笑)。

 私が今年、全日本プロレスに関して使ったお金は、全日本プロレスTVやら会場観戦等を含めて精々5万円程度です(数年前までは20万円から30万円くらいだったような、えっと交通費は除くw)。そんな程度の奴がファンを重視しろなんて叫んでも、団体としてもどうしようもないですよね。ファンの数が多ければいいけど、数年前からファンの数が増えるどころか減っているであろう現状では、余計にスポンサーやタニマチを頼ってしまいますよね。

 2015年9月、全日本プロレスを久しぶりに生観戦したとき(後楽園ホールでの観戦が初めてでしたね、このときは)、大昔に比べると確かに観客の数は減っているよなと思いました(翌日観戦した新日本プロレスとの差も歴然でした)。そこから2年、3年と経つうちにもっと減ってしまったという印象が強くあります。2015年当時でも団体存続が危ぶまれる客入りだったのに、結局、2016年だけ宮原健斗効果で一時的に客足は増えたものの、宮原健斗一人だけではどうしようもなく、徐々に客入りが戻り、悪くなっていく様を一ファンとして見ておりました。そんな中でのコロナ禍でファン離れが加速したようにも思えます(最近の会場の客入りを鑑みても)。

 スポンサーやタニマチの方には全日本プロレスを支えていただいている感謝はあるものの、興行団体としてそういう状態が常態化していいのかという不安感は拭えませんし、ファンって一体どういう存在なのかという不信感を増大させる要素ともなります。

 先がないようなことばかり書いてしまいましたが(このまま行けば確実に先はないですけどねw)、今年入団した安齊勇馬選手という希望があります。東スポプロレス大賞新人賞をデビューから3ヶ月で受賞した、誰もが認めざるを得ない逸材がいるのです。輝かしい未来への大切な存在です。超イケメンだし(人前に出る仕事では大事な要素)、対戦相手に向かっていく気迫は新人離れしているし、試合もこれまた新人離れしてドタバタしていないですしね。来年は安齊選手を中心として、先に書いたような悪しき文化を一層、というのは難しいかもしれませんが、徐々に排除していってほしいです。やはり、興行団体はファンあってこそでしょう。

 私がもし全日本プロレスの株主、オーナー、経営者なら、2023年は以下の展開にします。

<1月から3月まで>

宮原健斗三冠王者のまま2回前後の王座防衛

◯安齊勇馬選手をシングルではGAORA TV、タッグではアジアのそれぞれの王座戦に絡める(戴冠はしなくていい)

◯ノムヤギタッグが諏訪魔&KONO組が保持する世界タッグに挑戦し王座奪取するが、初防衛できずに王座陥落

 

<4月から8月まで>

チャンピオン・カーニバル青柳優馬選手が連覇、その勢いのまま宮原健斗から三冠奪取し、1回程度防衛

◯7月頃に石川修司選手に敗れて青柳優馬選手は三冠王座から陥落

 

<9月から12月まで>

◯9月の王道トーナメントで青柳優馬選手が優勝し、そのまま三冠王者である石川修司選手にリベンジし王座強奪、その後2回程度防衛

世界最強タッグリーグ戦は青柳優馬選手&野村直矢選手のノムヤギタッグが初優勝するが、公式戦で宮原健斗のタッグチームに敗れていることから(青柳優馬選手が宮原健斗から直接取られる)、青柳優馬選手対宮原健斗の対戦による正月の後楽園ホール大会での三冠王座戦が決定

 

 安齊勇馬選手には2023年はシングル、タッグの経験をより積んでもらうということで、手始めにシングルではGAORA TV王座、タッグではアジアタッグ王座を軸にして、2024年の上半期くらいには三冠初挑戦、暮れあたりに初戴冠という流れがいいように思います。

 ジュニアヘビー級は青柳亮生選手とライジンHAYATO選手がいれば来年は安泰でしょう。そこに佐藤光留選手がスパイスとして絡み、井上凌選手の成長物語をぶつけていけば面白くなるのではないでしょうか。

 新日本プロレスも始めましたし、コロナ禍の最初の頃に全日本プロレスも行っていましたが、全日本プロレスTV用の配信マッチ(道場での試合)があってもいいと思います。週に2試合、しかも若手中心でいいのです。たまに、トップ選手がタッグで登場するくらいで。特に安齊勇馬選手には経験というか、試合感を養っていってほしいので、それなら試合するのが一番だと思うのです。選手としては観客がいない場での試合には抵抗があるかもしれませんが、もうそんな価値観を持っている時代ではありません。道場を使用すれば費用もそんなに掛からないと思いますし。

 最後に来年の宮原健斗のタッグパートナーは誰になるんだろうか。大日本プロレスの野村卓矢選手とのタッグはお正月まででしょうし。ヨシタツ選手とのヨシケンタッグ再結成でもいいし、安齊選手と組んでみるのも面白いかもしれません。つか、ヨシタツ選手も退団すると思ってました。ごめんなさい。ついでに、大森北斗選手もジェイク・リー選手を追いかけて退団すると思ってました。重ねてごめんなさい。来年もよろしくお願いします。

 

GLEAT MMA Ver.0

 YouTubeにて観戦しました。GLEATという団体は純プロレスとUWF型のプロレスの二刀流を掲げて運営されているのですが、今回はMMAの興行を行うということで興味があり観戦した次第です。

GLEATというプロレス団体を熱心に追いかけているわけではありませんが、バルクオーケストラのようななかなか楽しいユニットがいたり、プロレスの熱量も素晴らしいし、UWFが好きでしたから、YouTubeでニアライブをやってくれたりもしていることから、時間が合えば観戦しています。

 私個人の感想は上から目線で申し訳ありませんが、大失敗だったなと思います。プロレスラーがMMAに挑戦するのは今更という気持ちもありますが、今回参戦したGLEAT所属のプロレスラーの皆さんが、MMAの試合に出場することをゴールとしていたのかなという印象しか受けなかったというのが理由です。試合に出て勝つとか、プロレスラーの凄さを知らしめるとかそんなことはなく、単に自団体が開催するMMAルールの試合に出ました、MMAに挑戦する姿にいい評価を与えてくださいというお気持ちの表明で終わってしまったのではないでしょうか。

 各試合毎に感想を書いていきます。

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OPENING FIGHT

【GLEAT MMAルール5分2R】【契約体重 52.2kg】

○榊原徹(U-FILE CAMP) 1R 1分10秒 三角締め 長谷川暢哉(T-Pleasure)●

 試合が始まったと思ったら、解説は青木真也選手だしで、声ががさがさしてるなー、でも解説は的確だよなーとぼんやり思ってたら、解説どおりであっさりと決まったという感じです。でも、このお二人はGLEATと関係ないですよね(U-FILE CAMPの選手ということで田村潔司エグゼクティブディレクター繋がりだから関係あるってことなのだろうか)。そういうお二人がオープニングマッチでいいのだろうかという疑問があります。お二人がどうこうとか、試合内容がどうこうという意味ではありません。大会全体の掴みを考えるなら、この試合ではないだろうということです。

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第二試合

【キックボクシングルール 3分3R】【契約体重 75kg】

○有村脩也(U-FILE CAMP) 判定3-0(30-25、30-25、30-24) 渡辺壮馬(GLEAT)●

 渡辺選手の頑張りや、前に出ていく勇気は凄かったと思うけど、この二人がこのルールでやる意味がさっぱりわからなかったというか。つか、MMAの大会なのになんでキックボクシングルールの試合なんだろう。渡辺選手はUWFルールも含めて色々と挑戦されてはいますが、どれもなんか中途半端というか器用貧乏に陥りかけているような気がします。もうどれか一本に絞って、それに磨きをかけていくという段階に進んでもいいように素人ながら思います。

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第三試合【キックボクシングルール 3分3R】【契約体重 46kg】

○菊地美乃里(GONG-GYM坂戸) 判定2-1 (30-29、29-30、28-29) 福田茉耶(GLEAT)●

 これまたキックボクシングルールの試合です。菊池選手が地味強でしたね。判定の差以上に実力差はあったと思いますが、福田選手にとって勝てない相手でもなかったなという印象です。福田選手がこういう試合形式に慣れていない(初めて?)というのが主な敗因だったのではないでしょうか。ただ、福田選手は判定負けだったとはいえ、果敢に攻めにいってたし、今回のGLEAT所属のプロレスラーの中で唯一試合を勝ちにいってた選手なので、泣くことなく胸を張って顔を上げていいと思うんですけどね。本当に泣かないといけない選手はほかに沢山いましたから。

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第四試合

グラップリングルール 10分1R】【契約体重 75kg】

中村大介(夕月堂本舗) 1R 6分6秒 肩固め 飯塚優(GLEAT)●

 楽しみにしていた試合の一つでしたが、飯塚選手が何もできずに完敗でした。なんか、飯塚選手が自ら負けという名の渦中に巻き込まれていった(最初から負けが決まっているとか、わざと負けにいったという意味ではなく)ような試合でした。飯塚選手が負けるべくして負けにいった試合と言えばいいのかな。そして、この試合もMMAではなくグラップリングルールの試合です。MMAの大会の意味とかって一体……。

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第五試合

グラップリングルール 10分1R】【契約体重 無差別級】

○関根”シュレック”秀樹(ボンサイ柔術) 判定3-0 (10-9、10-9、10-9) 田村男児全日本プロレス)●

 こちらも全日本プロレスの田村男児選手の試合ということで楽しみにしていた一戦です。関根選手もたまに全日本プロレスに参戦されていたりします。この試合もMMAの試合形式ではありませんし、どうしてこの場で組んだのかわかりませんが、GLEATではなくハードヒットですよねっていう気持ちが最後まで拭えませんでした。試合自体は田村選手が頑張って時間切れまで食らいついて判定に持ち込んだという印象です。私は結構楽しめましたけど、こういう試合ってどういう層に需要があるのかなとも思った試合でした。

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第六試合

【GLEAT MMAルール 5分2R】【契約体重 無差別級】

佐藤光留パンクラスMISSION) 中止 大成(FREE)

 こちらの試合が一番の楽しみだったのですが、2日前の天龍プロジェクトの試合において佐藤光留選手が負傷し、試合そのものが中止に。佐藤光留選手は数年振りの怪我での欠場です。この試合が実現していたとしても、これもGLEATではなくてハードヒットの範疇ですよね。うーん。

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セミファイナル

【GLEAT MMAルール 5分3R】【契約体重 無差別級】

和田拓也(FREE) 1R 1分37秒 TKO 田中稔(GLEAT)●

 和田選手がどこまで田中選手に付き合うのかというのが興味深い一戦でしたが、和田選手が愚直に勝ちに拘り、圧倒的な差で勝利したという感じです。本大会の中で一番MMAっぽい試合だったように思います(というか、MMAの大会なのにMMAルールが半分しかないなんて)。実力差があり過ぎましたね。MMAの試合が10年振り位の和田選手と、ほぼ初めてに近い田中選手をこのルールで戦わせる意味がまたもやわからない。今回はわからないことばかりだなー(苦笑)。

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メインイベント

【GLEAT MMAルール 5分3R】【契約体重 73kg】メインイベント

近藤有己パンクラスイズム) 判定3-0 (29-28、30-27、30-27) 井土徹也(GLEAT)●

 井土選手に幻滅したというか、もっと攻めていかないとどうしようもないよねと。勝つ気持ちよりも負けたくない気持ちというか、KO負け・一本負けをしたくないという気持ちが勝っていたのではないでしょうか。近藤選手もどう戦ったらいいのか終始わからないまま、なんか判定勝ちしてましたって感じだったし。

 井土選手が他の試合を見ていたかどうかはわかりませんが、井土選手が勝とうが負けようが凄い試合になっていれば、この大会や実験は成功だったと言えますし、それがメインイベントに課せられた使命なわけです。ただ、井土選手にその意識が全くなかったというのは、関係者からしても残念な結果になってしまったのではと勘繰ってしまいます。

 GLEAT所属のプロレスラーの皆さんや、GLEATという団体、GLEAT MMA Ver.0という大会が、観客やファンに何を見せたかったのか、何を提供したかったのかがさっぱりわからないというか、見えてこなかったというか。実験と銘打ってはいますが、何のための実験だったのか、どういう系統の結果を予測したり見据えての実験だったのか、関係者すらわかっていないまま見切り発車でやっちゃいましたっていう感じを受けました。

 プロレスラーがMMAの試合に出る意味、意義って、今の時代には必要のないもの、というか需要がほぼないものですよね。プロレスラーは強いということを証明するのにMMAを利用するというのなら、MMAに寄り添った試合をするんじゃなくて、プロレスの戦い方をMMAに持ち込むという実験の方がいいような気がします。

 GLEAT所属のプロレスラーの皆さんには、これがいい経験や糧となるのでしょうか。次の大会があったとしても、私は余程琴線に触れるような試合や選手が出ない限り見ないなぁというのが、今の正直な気持ちです。

 GLEAT所属のプロレスラーがこのMMAの大会では誰も「GLEATしようぜ!」という気持ちではなかったということがわかっただけでも収穫なのかもしれません。

ジェイク・リー選手について

注意:なんというか吐き出したい気持ちで書き殴ったものですので、いつも以上に支離滅裂です。

 2022年12月8日、ジェイク・リー選手が全日本プロレスから退団することが発表されました。会見におけるジェイク・リー選手の表情はいつもの表情っぽいんだけど、これからへの自信と不安、やっと公表できたという安堵感といったものが、一瞬ではあるんだけど何度か表情に出てしまっているような印象を会見動画から受けました。ジェイク・リー選手の退団は今後の全日本プロレスにとって、肉体的なダメージ(選手層が薄くなる)というよりも精神的なダメージ(支柱となる選手の一人がいなくなる)として響いてくるのではないかと捉えています。

 退団理由はジェイク・リー選手の口から語られていますが、それとは別にギャラの問題もあったでしょう。コロナ禍の影響も大きいですが、興行数も減ってきて、選手にもよると思いますが全日本プロレスは専属フリー契約で試合数によって収入が変化する形態でしょうから、肉体的にも精神的にもここ数年がピークだと考えると稼げる時に稼いでおかないといけませんし、同時にタイミング的にもプロレスラーとしてもっと飛躍するには今しかないとなると、このままの環境でいいだろうかと考えるのは当然ですよね。数年後に後悔することにも繋がりかねませんから。

 まぁ、ジェイク・リー選手の退団がかなり反響というか特に全日本プロレスファンに衝撃をもたらしたのは、会社からかなり(エース級として)強力なプッシュを受けていたのに、結局は自分の力を試したいという理由で出ていくのね、団体を背負うなんてことはしてくれないのねっていう、なんかファンの面倒臭い喪失感が大きな理由ではないかなと思います。失礼ながら、仕事の質とは反比例して薄給だったでしょうから、そんな状況で団体を背負えって思うファンも無責任だよなとは痛感しております。

 個人的にはジェイク・リーという選手は、磨けば光るけど磨かなければ光らない(当たり前かw)、そんなプロレスラーではないかと思います。自己プロデュース能力の低さからか、短期間でユニットを作っては壊すというユニットブレーカーとしての認知度を全日本プロレスファンに対してアピールしただけに終わってしまったようにも思います。

 素人の思い込みですが、確かにジェイク・リー選手は何か他の選手にはない輝きはあったと思います。宮原健斗が太陽だったとして、自分は月だと言っていました。質は違ったとしても光り輝くタイプの選手には違いはなかったと思っています。光らせてくれる選手がいれば、ですが。

 また、周囲(ファンや関係者、選手)からは、宮原健斗の対角線に立つ存在として期待されていました。それこそ、NEXTREAMを宮原健斗と二人で本格始動させた2016年初頭から。今になって思うのは、それはジェイク・リー選手が本当に望んだことだったんだろうか、と。立場的に自分しかいないという気持ちと、周りからの期待、勿論自分自身がプロレスラーとして確立し上がっていくためというものもありますが、それらに強いられて自分の気持ちに嘘を重ねつつ対角線に立つことを選択していたのではないだろうか、と。

 2016年の後半、宮原健斗と二人三脚で頑張っていたNEXTREAMに、青柳優馬選手と野村直矢選手が加入することになったとき、ジェイク・リー選手がリング上で見せた嫌そうな表情が未だに忘れられません。それは本心からくる生の感情だったのではないでしょうか。青柳優馬選手や野村直矢選手が嫌いということではなく、NEXTREAMは宮原健斗と二人でやっていきたいという気持ちからだったと思います。

 会社として当時若手であった青柳選手と野村選手を宮原健斗のもとに預けるというのは正解だったと思います。それを機に二人が飛躍的に伸びたのは事実です。宮原健斗は人望のなさからくるように(ネタですよw)、人に教えるのは下手だけど教科書としては最適で、青柳選手も野村選手も自我が強い側面があるので、誰かに教えられるよりかは教科書があってそれを参考にしつつ自分流にアレンジするというスタイルが合っていたのだと推量します(あ、そういう意味では教科書ではなく参考書か)。

 ジェイク・リー選手は元々がプロレスファンでもなかったということで、プロレスというものを知識や情報として処理はしているものの、体内や精神に入り込むという感じではなかったのでしょう(今の斎藤兄弟も同じように感じます)。当時はお手本だけを提示するのではなく、実際に練習でも試合でも具体的に導いてくれる存在が必要だったように思います。

 本当はそれを行わないといけなかったはずの健斗は、ジェイク・リー選手を格下の存在とは意識せず、NEXTREAMの対等な仲間、存在として接していたと語っています。健斗はジェイク・リー選手をライバルだと発言していましたが、健斗の中でも、これからの全日本プロレスを考えると、自分の対角線に立つ選手はジェイク・リー選手しかいないと思い込んでいたと思います。だからこそ、当時は格下だったとはいえ対等の扱いをしようとしたんだと思います。

 ただ健斗にとって、対戦相手として対角線に立つ存在はやはり諏訪魔選手だったし、プロレスラーという存在として対角線に立つ選手は秋山社長(当時)であり、ジェイク・リー選手は仲間という意識が根強かったのでしょう。だから、ジェイク・リー選手を奮い立たせる意味も強かったとは思うけど、自分に対してもジェイク・リー選手はライバルなんだと言い聞かせようとしていたのかなと、今更ですが勘繰ってしまいます。

 ジェイク・リー選手は宮原健斗の対角線に立つために、怪我による長期離脱からの復帰後にNEXTREAMからの脱退をファンの前で宣言します。この時のファンの(健斗の対角線に立つのを)待ってたよという歓迎は熱かったです。それもあって余計にジェイク・リー選手は自分がやらないといけないという意識を持ち過ぎたのかもしれません。

 その後、自身をリーダーとした3つのユニットを結成しますが、何れも短期間で解散。理念や理想は語るけど現実を見ていなかったという、なんかベンチャー企業にありそうな感じで解散していったように思えたりします。他のメンバーの事情もあったりしたので、ジェイク・リー選手一人の責任ではないとは思いますが、ユニットリーダーとしてそうファンに見られてしまうのは仕方がないことでしょう。

 個人的には怪我からの復帰後は岩本選手と二人だけでやっていけばよかったと思います。トータルエクリプスの時も仲間を増やすより、大森北斗選手と二人だけでやっていればとも。同じ過ちを何度も繰り返してしまったのではないでしょうか(トータルエクリプス結成時の展開や、あのキャラ変は大好きですがw)。

 トータルエクリプス時はTAJIRI選手が参謀としていたのですが、TAJIRI選手はどちらかというと戦略面や、プロレスに対する総合的な視点という部分においては参考にはなるけど、その頃のジェイク・リー選手はどちらかと言えば戦術面(具体的な目の前の状況に対応する作戦)での相談相手がほしかったと思うので、結果的にミスマッチに終わってしまったという印象です。

 自己プロデュース能力は低いと先にも書きましたが、自己肯定感も低いのかもしれません、ジェイク・リー選手は。それとも自分に厳しく理想が高過ぎるのか。そうしたことからも、参謀的な選手としてはキャリアや年齢的に近い選手(Sweeperや陣の時の岩本選手のように)であり、練習もしっかりと取り組むといったタイプの選手(簡単に言えば価値観が似ており、年齢やキャリアも同じくらい)と組まないと自分を光らせることができなかったのかなと推測します(ということは大森北斗選手ではダメだったということかなw)。TAJIRI選手はキャリアも年齢もかなり上だったので、本当にミスマッチだったなと思います。くっつけようとしたのが会社なのか、選手当人によるものなのかは知りませんが。

 退団を決めて会社に相談したのが今年の7月頃だったそうです。ちょうどトータルエクリプスも正式に解散となった時期です。このユニットの失敗でより強く個人でやっていくという思考に流れていったのかなと思います。全日本プロレス内に居場所をなくしてしまったという思いも強くなったのかもしれません。

 プロレスラーを引退するわけではありませんし、海外にもうって出たいという希望もあるそうです。おそらく、次に上がる団体は噂されているもう一つの老舗団体かつ日本最大の団体だとは思いますが(それか別のXの団体かw)、果たしてソロとして乗り込むのか、どこかのユニットに所属して乗り込むのか分かりませんが、頑張ってほしいですし、やってやれというのが本音です。そして、数年後に、所属選手や参戦選手全員を敵に回しボコられている宮原健斗を疾風のごとくリングに駆け上がり助けて元祖NEXTREAM再結成なんてやってくれたら、私は号泣します。

 

世界最強タッグリーグ戦とジェイク・リー選手の退団について

 2022年の世界最強タッグリーグ戦は、宮原健斗選手&野村卓矢選手の全日本プロレス大日本プロレスのエースが組んだタッグチームが優勝となりました。エース同士が組むんですから優勝は当然なのかもしれません。

 個人的には、青柳優馬選手&ジェイク・リー選手のタッグチームが優勝すると思っていました。団体生え抜きでトップ選手のこの二人を本格的に組ませてタッグリーグ戦に臨ませるのなら、もう優勝しかないと考えていましたし(そうじゃないと意味がない)、ファンの事前の優勝予想でもトップだったそうです。

 これは単なる下種の勘繰りですが、当初は青柳優馬選手&ジェイク・リー選手のチームを優勝させる予定だったが、ジェイク・リー選手の退団意向により急遽変更したのではないかなと。石川修司選手&サイラス選手を優勝させるとしても年明け最初の後楽園ホール大会での王座戦の絡みもあり難しいわけで、それなら健斗を絡めた方が次の展開がしやすいという判断だったのではないかと。芦野選手の怪我の影響も若干あるかと思います。

 世界最強タッグリーグ戦の優勝決定戦は熱戦でしたし、宮原健斗選手&野村卓矢選手の優勝になんら文句はありません。ただ、健斗への依存度が悪い意味で高まってきているなという、ファンの身勝手な危機意識も正直湧き出ました。だって、健斗は世界最強タッグリーグ戦三連覇ですよ(タッグパートナーは今年は変わりましたが)。ほかに人材はいないのかって思っちゃいますよね。思われちゃいますよね。

 まぁ、安齊勇馬選手も最終の公式戦で自身をスカウトした諏訪魔選手から自身プロ初のピンフォール勝ちを納めましたし(これはそうなると予想してました)、希望がないわけでもないのですが。何気に永田裕志選手&安齊勇馬選手は今回の世界最強タッグリーグ戦において、世界タッグの前王者と現王者を破っているわけか。ふむふむ。

 野村直矢選手が来年1月の大会全てに参加するといったお知らせもあり嬉しいクリスマスプレゼントだと喜んでいたのも束の間、ジェイク・リー選手の退団というニュース。一気に天国から地獄。宮原健斗ジェイク・リー青柳優馬野村直矢の初期NEXTREAMの四人全員がやっとトップ戦線に立ち、これから激闘を繰り広げてくれると思った矢先の退団劇に、心がかなり抉られています。想定していたというか、退団するんだろうなとはぼんやりと思っていましたが、それが現実になると受け止められない自分がいます。

 去年、私は健斗が退団するとばかり思っていました。高みを目指すために。言っては悪いですがジリ貧の老舗団体で頑張ってるだけではどうにもならないのも事実ですし。ジェイク・リー選手はデビューしてすぐに一度退団しており、そこから復帰してのトップ戦線なので、盲目的に彼は全日本プロレスを見捨てない(見捨てるという表現が悪いか)、出ていかないと思っていました。

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https://ryonryon.hatenablog.com/entry/2021/10/20/203517

 これですね。いやー、ジェイク・リー選手の言葉の意味は逆で、全日本プロレス宮原健斗に託したっていう意味になっちゃいましたね。

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 ジェイク・リー選手の他団体、特に新日本プロレスに対しての接近については、全日本プロレスという団体を上げるためだと思っていましたが、自身のみを上げるための行動だったのかと訝しんでる気持ちも出てきて、モヤモヤというか空虚な気持ちが心を支配しています、正直なところ。全日本プロレスは専属フリー契約だろうし、薄給で団体を背負うとかちゃんちゃらおかしいんですけどね、客観的な視線としては。私もジェイク・リー選手と同じ立場なら移籍を選びますよ(移籍というか転職レベルの動きですよね、現実的には)。

 ジェイク・リー選手は新日本に参戦するのかな。日本国内では新日本プロレス以外ではプロレス一本で食べていくことは難しいだろうし。どこに行っても、どの団体に行っても、ジェイク・リーという個性は貫きとおしてほしいと思います。

 で、健斗はジェイク・リー選手の退団について、「あっ、そうなんだ」程度にしか思っていないことは想像に難くない(笑)。

 今は健斗依存なのは仕方がないとして、来年は青柳優馬選手と安齊勇馬選手のダブルユウマをかなり持ち上げないと、3年後には今以上に危なくなると思っています。2016年の時点で健斗の次を用意できなかった(他の選手にも力量が足りなかった)ので、今が厳しいことになっていますし。

 私が全日本プロレスの経営者なら、来年のチャンピオン・カーニバル青柳優馬選手の優勝(昨年に続き二連覇)からの三冠奪取、一度は王座を明け渡すものの王道トーナメント初制覇で三冠王座を再奪還というシナリオを推し進めます。また、GAORA TV王座を活用し安齊勇馬選手を同王座に絡めてシングルの経験と実績を積ませて、2024年の早い段階で三冠王者にします。アジアタッグを絡めてタッグの経験も積んでもらえれば尚よし。

 これくらいしないと健斗依存からの脱却はできないし、健斗自身も頭打ちになってしまうでしょう。

 ジュニアヘビー級は、現世界ジュニアヘビー級王者で今年のJr.BATTLE OF GLORYも優勝した青柳亮生選手と、ライジンHAYATO選手がいればなんとかなります。二人ならなんとかしますよね。佐藤光留選手が少し癖のあるスパイスとして効いてくれればとりま数年は安泰かも。

 えっと、取り止めもない文章となり末筆ですが、宮原健斗選手、野村卓矢選手は世界最強タッグリーグ戦の優勝、青柳亮生選手はJr.BATTLE OF GLORYの優勝、おめでとうございます。

 そして、ジェイク・リー選手。先にも書きましたが、どこに行っても、どの団体に行っても、ジェイク・リーというプロレスラーを刻み込んでいくことを期待していますし、そう信じています。

 最後に本音を。ジェイク・リー選手は全日本プロレスを退団するかもしれないけど、フリーとして毎大会参戦しても誰も文句を言わないですし、お願いです、そうしてください。

芦野祥太郎選手について思うこと

 現在、全日本プロレスでは世界最強タッグリーグ戦を絶賛開催中ですが、そこでGOA(グングニル・オブ・アナーキー)のメンバーとして、同じユニットの本田竜輝選手と出場していた芦野祥太郎選手が、右肩鎖関節脱臼により欠場する運びとなりました。芦野選手のプロ格DXの日記によりますと、四週間程度の欠場となる見込みです。ここは焦らず怪我をじっくりと治して復帰してほしいです。

 私が芦野選手を知ったのはレッスルワンからです。当時、まだデビューして2年から3年程度のキャリアの彼が、レッスルワンという団体のエースとなり、団体を引っ張っていってる様は、まさしく孤軍奮闘という印象でした。

 芦野選手は素晴らしい選手です。ムーンサルトプレスもできる器用さがありますし、技も的確で重いですし(素人目からそう見えるという意味です)、力もあって純ヘビー級の選手すらしっかりと投げ切ってしまう迫力があります。

 レッスルワンという団体が活動停止後、全日本プロレスに戦いの場を求め、現在は全日本プロレスの所属選手という形になりました。彼は、小さい人間が大きい人間を薙ぎ倒すプロレスをしたいという旨の発言をしていたと思います。ただ、それが今の全日本プロレスに必要なのか、それを全日本プロレスのファンが求めているのか、というところに個人的に疑問があります。

 私が全日本プロレスのファンを代表することはできませんが、会場とかSNSとかの他のファンの方を見ていたりする中での肌感覚として、そういうことは求められていないように思います。少なくとも私は、今の全日本プロレスにそれを求めてはいません。

 いいにしろ悪いにしろ、今の全日本プロレスの他の団体にはない特徴として、純ヘビー級の選手が揃っているという点が挙げられますし、これまでの全日本プロレスの看板としての伝統を踏まえて、それを売りにしているとも思います。会場で大きな選手がぶつかりあう迫力って、他の団体ではなかなか出せないものだと思っています。

 芦野選手にはレッスルワンという団体を引っ張ってきたという自負とプライド、自身の培ってきた技術と力、そういうものが合わさりヘビー級のトップ戦線で戦いたいという希望を持つのは当然だとは思います。

 芦野選手がイマイチ、今の全日本プロレスファンに受け入れられていように思うのは、レッスルワン時代の設定そのままに、いきなり強キャラ設定で参戦してしまったことに依るのではないかと考えています。

 参戦当初に、全日本プロレスの生え抜きで将来のエース候補である青柳優馬選手との最初のシングルで勝利したり(あの当時の兄上、いや、今の兄上もだけど、を当て馬に使ってはいけないのに、まぁ、現段階ではシングルでは2勝2敗のイーブンになってはいますが)、同じような体格の佐藤光留選手や岩本選手には勝利したりと、ヘビー級でやっていくにはジュニアヘビー級の選手には負けられないんでしょうけど、見ている方からすれば?しか思い浮かばない結果と芦野選手のプッシュでした。外敵選手をプッシュするというよくある手法ではあったんでしょうけど。

 小さい選手が大きな選手を薙ぎ倒す。それを敢えて全日本プロレスでやる。ということを否定はしないですし、反対もしません。求めてはいませんけどね。ただ、今の芦野選手のやってるような強キャラ設定で、普通に純ヘビー級選手と互角ですよっていう見せ方でやられると、他の純ヘビー級選手の商品価値がダダ下がりしてしまうという結果になってしまっていますし、事実そうなっていると感じます。

 全日本プロレスアンファン・テリブルからメンバーが続々と抜けて、ジェイク・リー選手(総帥)が率いるトータル・エクリプスに合流していった時の芦野選手のやられっぷり、負けっぷりはよかったと思いますし、その路線を継続して、たまに必殺のアンクルロックでヘビー級の選手にも勝つという売り方にあの時にでもシフトしていれば、もっと全日本プロレスファンの支持は得られたように思います。

 はっきり言って、芦野選手の今は、独りよがりにしか見えないというか。

 小さい選手が大きい選手を倒すという目標をもとに全日本プロレスに参戦したが、ヘビー級の選手には跳ね返されてしまったので、同じような体格の佐藤光留選手や岩本選手(活動休止中)らと切磋琢磨しジュニアヘビー級を盛り上げつつ(世界ジュニアの王座を獲ったり獲られたりしつつ)ヘビー級戦線にも再度殴り込みをし、タッグではヘビー級の選手相手にも勝つようになってきた、王道トーナメントといった大会でシングルでも偶にヘビー級の選手にも勝てるようになってきた、という段階を踏めば、今よりももっと彼は支持されたように思います。そうなっていれば、岩本選手の活動休止もなかったようにも思えてきます。いいライバルになっただろうなぁという思いがまだ拭えません。岩本選手の無差別的な戦いにももっと注目がいっただろうし。

 私は芦野選手のファンではありませんが、彼は凄いし、素晴らしい選手だと今でも思っています。私がレッスルワンという団体を知り、見始めた時、彼が団体のフラッグシップタイトルであるWRESTLE-1王座を獲得し、当時いたユニットであるトリガーから造反するというタイミング前夜でした(正確にはKAI選手から稲葉選手が王座を奪取したりするちょこっと前あたり)。そして、団体を引っ張るエースになっていく様をリアルタイムで見ていました。正直、レッスルワンという団体を大きくしていこうと思って活動し、それを見える形でリング上で表現していたのは芦野選手だけのような気がします(イケメン選手にもそういう思いはあっただろうけど)。

 その時の自負やプライドが、全日本プロレスでも同じようなことをしようとしてしまったのかなと。まぁ、それを認めた全日本プロレスという会社が一番ダメなんだけど。

 この怪我での欠場中に改めて、芦野選手も全日本プロレスという会社も立ち位置を考えてみてはどうかと提案したい。余計なお世話だし、一ファンが口出しすべきことではないけど。

 最後にまた書きますが、芦野選手はプロレスラーとして凄い選手ですし、素晴らしい選手です。それに異を唱える気持ちはありません。ただ、全日本プロレスという団体での見せ方、売り出し方が双方にとってそれでいいのかという疑問がある、というだけです。

The Whistler - Race Modについて

2022/11/18 17:25 追記あり (赤字で追記しております。ご迷惑をお掛けし申し訳ございません。)

注意:本記事はMOD初心者向けの方用の記事ではございません。ある程度MODに詳しい方向けのものとなっており、前提条件等の記載は省いておりますことご了承ください。MODの使用は自己責任となります。本記事のとおり実施し損害が発生した場合も筆者は一切責任を負えません。

 

 未来の自分用への備忘録として書いております。

 今年の夏頃だったでしょうか。YouTubeで拝聴した泥男氏の動画「ウィスラーで遊ぶ。」(※1)が面白かったので、感化されやすい私としてはすぐにウィスラーのキャラで遊んでみようと、CamelSpyd3r氏の「The Whistler - Race Mod」(※2)をサブスクライブしプレイを開始したのですが(放浪者スタートでキャラをウィスラーの種族にしたように記憶しております)、挙動がおかしく(走ってくれなくて歩くだけだったり、攻撃してくれなかったり)、開始1分で挫けました(笑)。

 それから幾ばくかの日が過ぎ去り、先日、とうとう大型統合オーバーホール系MODの「Kenshi: Genesis」(※3)に手を出してしまったのですが、そこでもウィスラーはキャラとして登場しており(GenesisのMOD内に組み込まれています)、上記のことがあり不安に思いつつも仲間にすることが可能だったのでしてみたところ、挙動におかしな点はなく問題なく動作しておりました。いきなり強いキャラなので大変助かりました。

 その後に調べてというか、STEAMのワークショップを検索していて分かったのですが、「The Whistler - Race Mod」MODでの挙動がおかしかったのは、バニラ環境からウィスラーに関するファイルがいつかのアップデートにより削除されたことが原因かもということで、それを補完するMOD「Whistler Files」(※4)をShidan氏がワークショップに提供されていたので、同MODを導入すればGenesis以外の環境でも遊べるだろうということで、早速導入し別の大型オーバーホール系MODでのプレイ時にウィスラーを仲間にしてみたのですが、スムーズに動作しました。

 プレイの最初のうちは、プレイ開始初期の段階で仲間にしたこともあってかウィスラー自体が強くて気になってなかったのですが、暫くして敵が複数いる場合でも接敵した最初の1体を倒すと、それ以後仲間が他の敵と戦闘継続中でも加勢しない(特にそういう設定はしていなくても)ことに気付きました。接敵した最初の1体を倒した後は棒立ち状態となるのです。本当に最初は一撃必殺みたいな感じで倒してたりしたので気付きませんでしたよ(笑)。

 戦闘系アニメーションMODを導入し、バニラ以外の種族を使用するときに戦闘系アニメーション用の対応パッチを充てていないと、演算的には戦闘をしているけど見た目は棒立ち状態になるというのがありますが、それに似た感じでした。ただ、それと異なる点は接敵した最初の1体に対してはしっかりと戦闘系アニメーションMODが適用された動きをしているということと、その後は(おそらく)演算的にも戦闘行為はしていないということです。

 戦闘系アニメーションMODの対応パッチについては、追加の種族毎に個別に対応するのではなく(そうしてしまうとMOD数が大幅に増えたり、管理が煩雑になるため)、私は常にlove-tea氏のMOD「Project -Ultimate Anim Patch-」(※5)にて一括対応するようにしております(対応する種族のみです)。同MODでは「The Whistler - Race Mod」MODも対応リストに含まれておりますし、現に動作はしております。このプレイ時においても、バニラ以外の追加種族としてウィスラー以外も加えており、そちらはしっかりと動作しておりました。また、Genesisでのプレイ時にも「Project -Ultimate Anim Patch-」MODにて対応している追加種族や戦闘系アニメーションMODを複数導入しておりましたが、その時もウィスラーを含めしっかりと動作しておりました。

 以前、本来仲間にはならないキャラをMODの力で強引に仲間にするというマイブーム(笑)があったのですが、その時に(今思うと)MODで追加されているキャラ(と本来仲間にはならない設定のバニラのキャラも)が似たような感じになることがありました。この時は仲間が戦闘中でも一切戦闘はせずに、戦闘の指示を出してもなかなか動いてくれず、ほぼ棒立ち状態のままでした。

 部隊の一番最後のリストにいるキャラがよくその現象を発生させていました(強引に仲間にした全員ではないところがミソw)。当時は原因が分からなかったのと、なったりならなかったりだったり(これも沼w)、部隊の順番変更で動作したりするということがあったので気にしないようにしていました(そうするしかなかったですよ>>遠い目)。

 そんなことをふと思い出し、「The Whistler - Race Mod」MODに対してのみ個別に戦闘系アニメーションを対応させればいいんじゃないかと思い(パッチを自作するか、専用のパッチがあればそれをサブスクライブするか)、「The Whistler - Race Mod」MODをコピーしてリネームし(「Whistler2」としました)、FCSで使用していた各種戦闘系アニメーションMODに対応するように追記してみました。そうすると、普通に動作するようになりました。

 バニラ以外の種族を導入し戦闘系アニメーションMODも使用するとき、特にその数が多ければ「Project -Ultimate Anim Patch-」MODは大変有用ですが(本当にお世話になっており感謝しかございません。ありがとうございます。また、同MODを貶める意思や意図は全くございません。)、一部の種族に対して戦闘系アニメーションが反映されていないとか、キャラが動かないとかいう事態が発生したときは、その種族のMODに対し個別にパッチを充てるなり、そのMODにFCSから指定してあげるのがいいかと思います。対応MOD以外でこういうことになったのは「The Whistler - Race Mod」MODが初めてですが。

 余談ですが、「The Whistler - Race Mod」MODを使用するとき、MODの読み込み順は以下のようにした方がよいかと思います。「The Whistler - Race Mod」MODで追加されたスタート「Limless Whist」でプレイしようとすると、百発百中でKenshiがクラッシュしましたエラーが表示されました。「The Whistler - Race Mod」MODの後に「Whistler Files」MODの配置では私の環境ではエラーが発生したままでしたが、以下の読み込み順にするとエラーは発生しなくなりました。

 

MODの読み込み順(上から順に読み込み)

Whistler Files

・The Whistler - Race Mod

 

 戦闘系アニメーションMODを使用されるときは、<C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\workshop\content\233860>内にある「The Whistler - Race」Modのフォルダ(フォルダ名は「1745619508」)を、<C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Kenshi\mods>内にコピーします。

 STEAMでサブスクライブしたMODのダウンロードデータを、パソコンのローカルのMODフォルダ内にコピーするという作業です。

 コピーしたフォルダはそのままだとFCSでは認識されないので、フォルダ名を「Whistler」にするか、「1745619508」フォルダの中の<Whistler.mod>(拡張子含む名称です)、<_Whistler.info>、<_Whistler.img>という3つのファイルの名称をそれぞれ<1745619508.mod>、<_1745619508.info>、<_1745619508.img>にしないとダメです。拡張子がmodのファイルの拡張子を除くファイル名と、それが入っているフォルダ名が同一でないといけません。(赤字は追記です。MODを作ると、xx.mod、_xx.info、_xx.imgの3つのファイルが生成されます。上記の例では数字で記載しておりますが、数字がダメな場合もあるかもしれませんので、下記のように文字列でリネームされるのがよいかと思います。)

 そのまま名称は「Whistler」でもいいのですが、STEAMでサブスクライブした「Whistler」と、改変した「Whistler」という同名のMODが二つできてややこしいので、改変する方のMOD名を変更した方が管理がしやすいと思います。私は「Whistler2」という名称に変更しました。

 後はこの変更したMODをFCSで開き、導入している戦闘系アニメーションMODをマージし、RACEの項目で「Whistler」という種族がありますので開き、アニメーションファイルから各々追加します。

 なお、フォルダのパスはお使いの環境により異なることがありますのでご注意ください。

 最後になりますが、上記現象は当方の環境(他のMODとの兼ね合い等含む)にのみ起こったことかもしれませんことご了承ください。

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泥男氏の動画(※1)

#1【Kenshiゆっくり実況】ウィスラーで遊ぶ。

https://www.youtube.com/watch?v=Z_dm6g9dknU

 

The Whistler - Race Mod(※2)

https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=1745619508&searchtext=The+Whistler+-+Race+Mod

 

Kenshi: Genesis(※3)

https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=2228579107&searchtext=genesis

 

Whistler Files(※4)

https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=2789844041&searchtext=The+Whistler+-+Race+Mod

 

Project -Ultimate Anim Patch-(※5)

https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=2246962386&searchtext=project

 

MOD製作者の皆様には大変感謝しております。ありがとうございます。

重要:MODの取り扱いは自己責任でお願いします。MODの取り扱いで被害が出た場合でも筆者は一切責任を取ることができませんのでご了承ください。本記事はMODを取り扱った経験が豊富な人向けのものとなり、初心者向けの記事ではないことにご留意ください。

ザ・コントラクター

ネタバレしています。disっています。

 

 

 クリス・パイン主演のアクション映画を鑑賞してきました。うーん、好みではなかったというよりも、なんでこんな映画になったの?って戸惑ってるというか。エンドロール中に真っ先に浮かんだ感想が、配給会社もこの映画の売り込みに苦慮したんだろうなってことです(苦笑)。

 重苦しい雰囲気作りは効果あったと思いますが、説明不足や描写不足な部分が多いと感じました。また、淡々と進む展開がアクション部分とあまり相性がよくなかったなという印象です。冒頭、丁寧に主人公の現状を描き過ぎたのが、アクションを主体とする映画なの?という疑問を観客に投げかけてしまっていたように思われます。役者さんやアクションのほか、特に銃撃戦の音作りはかなりよかっただけに、どうしてこうなったという思いが強いです。

 以下、物語をつらつらと書きます。いつものとおり、無駄に長くなっております。

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 米国軍隊の特殊偵察部隊(だったかな)の一等軍曹だった主人公は度重なる戦いで左膝を故障しており、膝の痛みを和らげるため(だったかな、何度もすいませんw)に禁止薬物(ステロイドとか)を使用していたのが軍にバレて、新しい司令官になった中佐の軍の刷新(というか部隊の刷新かな)の犠牲となり、退職金も恩給も出されずに急に除隊させられました(これはこれで訴えたら勝てるレベルだと思いますけどね、でも訴えたら映画が始まらないw)。

 主人公一家(配偶者一名、息子一名)は身の丈にあった生活をしていないのかローンの返済に追われており、いきなり収入源が絶たれた主人公は苦悩します。

 主人公の経歴から民間軍事会社からは引く手数多なようですが、何故か戦友で元上官が働いているキーファー・サザーランドが運営する見るからに胡散臭い会社にお世話になることにし、いきなりベルリンへ元上官をリーダーとしたチームで出張します。まぁ、報酬よりもやりがいが大事だったということでしょうか。いや、返済が大事だろ、とは言ってはいけません。

 ベルリンでの任務は、アルカイダと繋がりのある資産家の援助を受けて生物兵器を作っている科学者を殺し、データを奪い、研究施設を破壊するというものです。途中までは任務はつつがなく進行しますが、脱出して逃亡地点に合流というところで科学者の救助にきたベルリン警察と鉢合わせになり、主人公と元上官以外は殺されちゃいます(つっても4人中2人は脱出したので御の字かな)。

 なんとか下水道に逃げ込み追っ手をかわす主人公と元上官の二人ですが、警察との銃撃戦で撃たれた元上官を緊急輸血して救ったりと色々とありながら主人公の膝がもうダメぽということで、先にデータだけを持って元上官だけが単独で脱出します。翌日、膝が少しマシになった主人公も脱出、指定されていたホテルへとなんとか逃げ延びます。

 約束の時間になっても連絡も何もない状況だったので主人公はキーファー・サザーランドに連絡します。ほんとはしちゃダメなんでしょうけどね。で、逃げ出すための場所を指定されますが主人公は半信半疑。着いたところで案の定、銃撃されます。いやー、主人公補正で銃弾が当たらないっていう映画を久し振りに観たように思いますよ(笑)。街中で近距離で仕留められない敵さん、腕が悪いをとおり越してます。

 襲ってきた一人は米国の海兵隊員でした。どうして?って、観てるこっちがどうして?だよw

 その海兵隊員を返り討ちにし屠りましたが、その海兵隊員が言うには救助の予定だったが、救助する直前に主人公を確認した報告した段階で射殺指令に変わったとのことでした。そんな急な真逆の変更指示にも律儀に軍人は従わないとダメなんですね。厳しい職場です。

 襲ってきた海兵隊員が現地での避難先、救援先として登録していた人物を海兵隊員の最後の言葉で知り、膝の怪我等を癒すため取り敢えずその人物に連絡を取る主人公。助けにきた人物も元軍人で、おそらく主人公と過去に似たような仕事をしていた為か米国に帰ることができなくなり、家族を残し自分の生存すら知らせることができないまま、ベルリンで13年も生活を続けているのでした。

 似た境遇からか主人公も元軍人を信用し、夕食時にぎこちないながらも打ち解ける空気を二人が醸し出してきて、ちょっと映画の空気も変わりそうなところで助けにきた元軍人が脳天を狙撃されて昇天。この場面はよかった。音の効果も抜群でした。

 なんとか、のこのこと元軍人の家に危機感なく押し入ってきた襲ってきた奴らをプロパンガス爆破作戦で返り討ちにし、米国に戻る主人公。ここはあっさりと飛行機で帰国できました。主人公が勝手に殺されたと思い込んでいた元上官はとっくに帰国していて、家族団欒してました。その光景を見て裏切られたと怒りに震える主人公。

 元上官を尾行し(見破られてましたが)、どうしてだと詰め寄ります。元上官も主人公が死んだと聞かされており、どうやら詳細は知らない模様です。ラスボスはキーファー・サザーランドだということで、何故か二人でかちこみます。元上官は過去にも主人公に助けられていたし、ベルリンでの件もあるからでしょうけど。

 特に盛り上がりもなくキーファー・サザーランドを屠ることに成功しますが、元上官も死亡。主人公は、家族のもとに帰ると家族にも危害が及ぶと元上官らに言われていました。主人公はその言葉を守り、家族を遠目から見守る存在となって映画が終了かと思いきや、おそらく息子に声を掛けており、そこで終了です。結果的には大金稼げてラッキーということでしょうか、主人公的には(計9百万ドルくらいの収入になったんだっけかな)。

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 以上が物語の内容です。これが重苦しい空気感の中で展開され、淡々とそれが描写されていきます。

 生物兵器と言われていたのは本当はインフルエンザウイルスのワクチンで、かなり画期的な発明のようです。それを使われると困る存在が米国政府を利用して存在自体をなくそうとし、米国政府経由でキーファー・サザーランドの会社に依頼が舞い込み、キーファー・サザーランドとしては主人公の元上官は手駒として残しておきたいから、主人公をスケープゴートにして丸く収めようとしたというところでしょうか。

 いやいや、それでも主人公を殺さないといけない意味が分からない。任務は成功とは言えなかったけど、データを持ち出すことには成功したし(実際にはバックアップデータがあり、それを知ってるのは今際の際に存在を科学者から明かされた主人公と、科学者の配偶者のみ)、主人公の元上官はそのまま救助されてたわけだし。

 秘密を知ってる者は最初から殺す予定だったということなんだろうか。でも、元上官は元々生かされる予定だった。それなら、元上官が最後にキーファー・サザーランドに主人公と一緒にかちこむ理由が弱くなってしまうような。まぁ、元上官もその事実を知らなかったとしたら、どうして主人公は殺されないといけなくなったのかの理由が、という堂々巡りになっちゃいます。

 あ、バックアップデータの存在は映画的には特にどうってことない扱いです。

 主人公が家族を大事にする理由は、主人公の父親も軍人で主人公を小さい頃から軍人にすべく育ててきましたが、父親が除隊後に家族の前から姿を消してしまったことがトラウマっぽく主人公の心に残り、自分は絶対に家族を見捨てないと誓ったからでした。

 少年時代の主人公の模様が何度となくインサートされますが、イマイチ効果はなかったように思います。また、主人公の父親も除隊後に主人公と同じような仕事をしているのかなという匂わせがありますが、特に大筋には影響はありませんでした。

 

THE UNCROWNEDのこと

 令和4年8月5日に、かねてよりガンで闘病中であったボーカリストのSHALさんが永眠されました。令和4年8月17日にメンバーであるTakeshiさんから公式サイト及び彼のツイッターにて公表されました。

https://uncrownedband.wixsite.com/uncrowned/gallery

 最近は以前に比べてガンでも治ったというニュースをよく目にしていたこともあり、正直に言えばSHALさんも治るだろうと楽観視していました。そんなことなので、はっきり言って辛いので、何かを書いてその辛さを紛らわしたいという気持ちです。

 THE UNCROWNEDとTEARS OF TRAGEDYの二つのバンドによって、それまで10年以上(だったかな)遠ざかっていたライブに行き始めたのでした。それだけ、私の心にグサッと突き刺さる両バンドです。今でも大ファンです。

 THE UNCROWNEDは、ギターでリーダーのTakeshiさんが以前やっていたバンド(ユニット)のACTROIDの2ndアルバムを作りたいという気持ちから始まったようです。なかなかボーカルが決まらなかったのですが、たまたま昔からの知人であったSHALさんが忘年会(だったかな)で歌った泰葉さんの「フライディ・チャイナタウン」に衝撃を受け、ひっそりと録音。それを実弟で初代ベースであるNaoki氏に送り意見を求め彼女しかいないだろうと後押しされ、これまで音楽活動どころかカラオケでもあまり歌ったことがなく、自分の声にコンプレックスを持っていたSHALさんを口説き、バンド結成にまでこじつけられたとのことです。

 TakeshiさんはSHALさんとは昔からの知人ではありましたが、SHALさんが歌っているのをそれまで聴いたことがなかったようです。この忘年会もほぼ罰ゲーム的な感じで無理矢理歌わされたっぽかったようです(ライブのMCでそう仰られていたような)。

 当初はACTROIDの2ndアルバム用の曲をSHALさんに歌ってもらおうと考えられていたとのことですが、SHALさんの声にマッチした曲を新たに作ろうと方向性を修正して完成したのが1stアルバムの楽曲群です。POPでメロディアスで素晴らしい曲が目白押しのアルバムとなりました。

 私がTHE UNCROWNEDを初めて聴いたのはPVになっている「REVIVE」で、いきなりNaoki氏のマルセル・ヤコブばりの(ビリー・シーン的ではないことに注目←個人の感想です)ベースソロから始まる同曲は、ベースソロ好きの私の耳を捉えるのに十分でした。そして、曲がいい。ギターソロもセクシーでメロティアスで、これまた大好物。SHALさんのボーカルもハスキーでありながらも耳馴染み良く、情熱が先走っているような勢いにこちらまで飲み込まれそうになりました。

 このPVの撮影時、通常はエアギター、エアベース、エアボーカルなのですが、SHALさんは実際に撮影中も歌っていたそうです。ご本人は初めてのこういう撮影でもあり、そんなことは知らなかった的なことをライブのMCで仰られていました。

 1stアルバムが発売された当時の私は年齢的な問題もありライブに行くのはしんどいので敬遠していましたが、どうしてもこのバンドはライブで観たい、聴きたいと思わせてくれました。大阪で1回、名古屋で2回(うち1回はNaokiさん脱退最後のライブでした)、東京で2回か3回、ライブに参加させていただきました。そのライブでのSHALさんの一生懸命さを思い出します。

 そう言えば、初期の頃のライブの前にはSHALさんが肋骨折ったりとか、車が故障したりとか色々とトラブルが起こるということをMCでお話されていました。

 とりとめもないことばかり書いてきましたが、末筆ですがSHALさんの逝去について心よりお悔やみ申し上げます。

 

P.S.

2ndアルバム『WITNESS』が令和4年9月21日にリリースされます。

ソー:ラブ&サンダー

少しネタバレしています。

 

 

 

 

 

 一言で言えば、タイトルどおりの愛とカミナリの映画でした。とっ散らかってるのに、ゴリゴリと脳筋パワーで推し進める様は凄い迫力を生む結果となりましたが、展開というか、内容的に最後にブレーキを踏まざるを得なかったのが悔やまれるところでした。脳筋パワー全開のまま駆け抜けてほしかったなぁと思いました。ガーディアンズの客演も楽しかったですし、病んでるソーとの微妙な距離や関係性も微笑ましかったです。まぁ、こういうレベルの映画を平気な顔して作ってくるMCUには恐怖しか感じなくなってきましたね(笑)。

 魂というか、縁というか、使命というか、宿命を受け継いでいくという物語は、ソーに因んでなのか神話的、寓話的な印象も受けました。ゼウスをはじめとして神様の世俗化というか、どこかの国の議員様的な滑稽な描き方も脳筋パワーでほぼ推し進めたからこそ、キャラクターとしてのソーが空回りせずに済んだのかなとも感じました。

 冒頭からチャンベが登場してきますが、最初は本当に誰か分からなかったです。彼が呪われた剣を手にしゴッド・ブッチャー(なんていう厨二病な名前なんだろうw)になるのですが、そこでガン=カタも解禁すれば無敵でしょう(違う、そうじゃない)。

 ソーの元カノだったジェーンがガン(ステージ4)で余命幾許もない状況で、ムジョルニアを持つことで体内が浄化され治るかもしれないという提示をし、ムジョルニアを手にしマイティ・ソーと化したことで治ってハッピーエンドだよなーと思わせておきながら、マイティ・ソーになることでガンを更に加速させる結果になり、直接的な原因は戦闘ではありますが命を落としてしまうという展開も、神事というか、何かを救うには犠牲を伴うということを表現しているのでしょうし、そこも神話的というか、寓話的というかでよかったと思いましたが、最初にも書きましたがそれによって脳筋パワー全開の展開にブレーキが踏まれてしまった部分は痛し痒しなのかなー。

 マイティ・ソーとして戦い、神の一員として認められたジェーンはヴァルハラに行くことになりましたが、ヴァルハラは魂が行き着く場所だとして、そこに行き着いた人は肉体がないだけで永遠の意識があるっていうことでしょうか。それはそれで辛いような。

 全編に渡り流れるガンズの初期の曲は映画には合ってました。しかし、エンドロールではアクセルとは別の聴き慣れた声が。なんでDIOやねん(笑)。なんで「Rainbow In The Dark」やねん(笑)。

 次回は、ソーに恥をかかされたゼウスの息子?ヘラクレスがソーを狙うようですが、果たして続きは作られるのでしょうか。

 エンドロール後も1分程度の映像がありますので最後までご覧になってください。(ジェーンがヴァルハラに行き着いて、ヘイムダルがお出迎えする場面となります。)